天から二物どころか何物も与えられた恵まれた人を見た時に心の平穏を保つための方法

「天は二物を与えず」なんて言いますけど、現実にはそんなことはなくて、世の中にはまるで天から何物も与えられたかのように、容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能で芸術の分野においても天才ぶりを発揮！みたいな人が結構いたりして、我々凡人の劣等感を大いに刺激してくれます。

そんな優れた人の存在を知ってしまっても、自ら劣等感や嫉妬に押し潰されずに心の均衡と平安を保つための方法、それは…。

そういう優れた部分をいくつも持っている人は、目に見える部分のパラメーターの数値が高い分、隠しパラメーター（マスクデータ）が思いっきり低く設定されているに違いない

と思うことです。
うっわ性格悪すぎワロタ。……と思われるかもしれませんが、世の中のあらゆる現象はバランスによって成り立っています。

人間だけがその例外であるはずがないのです。

そもそも、「天は二物を与えず」なんて考え方自体が、他者の優れた点を見たときに、それならばきっと別の部分は劣っているのだろう、と勝手に思い込むことで己の精神的な平衡を保とうとする心の働きであり、無意識のうちにバランスを求める心理の表れでもあるのです。

しかし、この考え方では、それこそ「天から何物も与えられたような」才能や魅力に溢れた人を前にしたときに心のバランスが崩壊してしまいます。

そこで、隠しパラメータ（マスクデータ）という概念を持ち込むわけです。マスクデータの値が極端に低いといっても、「信長の野望」「三國志」あるいは「パワプロ」風に言えば、隠しパラの「勇猛さ」とか「一騎討ち」とか「水軍適性」とか「築城」なんて、たとえこれらの値が絶望的に低くても、現代で生きていく上では必要ありませんし、むしろ現代では過ぎた「野望」は身を滅ぼしてしまいます。「エラー率」も野球をするときにしか関係ありません。

つまり、現代において多方面で優れている人は、一方で現代では使う機会のない、影響の少ないパラメーターの数値が低くなっていると考えることが出来るのです。
そして、このように考えることで、我々凡人は優れた人への嫉妬や劣等感にさいなまれることを防ぐことができ、誰をも傷つけることも損をすることもせずに済むのです。ウィンウィン。



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