スポイチ編集長日誌

最近はGTAオンラインの攻略ばっかりです。
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「死刑」「いやちょっと待った」「やっぱ死刑!」(´・д・`)エー

2012年02月21日 | 社会
昨日、NHKだかのテレビを観ていたら、昔放送していた連続人形劇「新八犬伝」の再放送をやっていましてね。私は初めて観たんですが、結構おもしろかったです。といっても序盤のとこしか観てないですけど。

「里見八犬伝」って、私は実は通して読んだこと無いんですけど、なんか字の書いてある八つの玉を持つ英雄豪傑が集まって、チャージ攻撃や無双乱舞で悪魔(バケモノ)共と異教徒共をバッタバッタと薙ぎ倒していく話でしょ?と思ってました。まあ、そんなに外してはいないはず。

この「新八犬伝」は安房国(千葉県南部)の里見家の殿様(里見義実)が、悪政を敷いていた城主を滅ぼしたところから話が始まるんですけどね、房総の里見氏って言えばアレですよ。「信長の野望」でいつも北条にフタされてる里見です。

で、その里見義実に滅ぼされた悪い城主の奥方が「玉梓(たまずさ)」というBBAで、この人が処刑される時に、里見家への恨みを縷々と述べて怨霊化するところから、八犬伝のストーリーが展開していくわけです。この悪霊化玉梓がラスボスになるってわけなんですね。

で、ね。
この玉梓が処刑されるまでのいきさつがなかなかに酷くて、まず義実は引っ立てられてきた玉梓に「死罪」を告げるんです。この時点では玉梓としても「死罪しゃーねーなー」とある程度覚悟はしていたように見受けられます。
ですが義実は、女だからかわいそうだ云々で「命ばかりは助けてやろう」みたいなことを言います。それを聞いた玉梓は「エッ!?お助けくださいますか?」って喜びますが、これがとんだぬか喜び。直後に登場した家臣(金碗八郎)になんかゴニョゴニョと言われた途端に前言撤回して、「やっぱ死罪!死罪死罪死罪!!!」とばかりにいきなり刀を振るって玉梓の首をスポーン。この間約10秒足らずの即決ぶりです。

そりゃ玉梓も怒りますよ。

よくよく見ると、この玉梓は前城主をたぶらかして悪政をさせていた、とされるんですが、でもどんな悪政をやっていたかは具体的に描写されないため、いきなり囚われの身で登場して、助かるかと思いきや首がポーン!という、ちょっとかわいそうなキャラでもあるわけです。
立場としては、映画の「エアフォース・ワン」で、ユルゲン・プロホノフ演じる、某国の幽閉されていた前独裁者が、独裁者だったからってだけの理由で、米露の思惑で解放寸前にブチ殺されちゃったのと似ていますかね。
ユルゲン・プロホノフといえば我々(誰だよ)にとっては「艦長」なわけでして、あと一歩で自由の身に…ってところで射殺されてしまい、「アーッ!艦長ォォォ!!」みたいな。

だいたい、玉梓は権力者といってもせいぜい一城主の奥方という立場でしかないわけで、前城主(つまり玉梓のだんな)が「悪政は任せろー(バリバリ)」なんて言ったとしても、玉梓としては「やめて!」とは言えなかったんじゃないのかと。

実はこの「新八犬伝」、本放送当時から、主役の八犬士よりも悪役のはずの玉梓のほうが人気があったらしいですけど、なんかこの人かわいそう的な物語の発端とか、人形のデキの良さを見ればそれも当然かなあと思いますね。
フィギュアの世界でも、シリーズ第一弾として出た主役キャラよりも、敵役やライバルキャラのほうがデキが良くて高騰&難民続出、なんてのはよくあることですからね。おたふく青と、白&黒との間の扱いの差とか。おっと俺何かまずいことを?


まー、同じように「死刑」→「差し戻し」→「やっぱ死刑で確定!」みたいな道を辿っても、やらかしたことのエグさが広く知られてるか否かで同情されるか「ざまぁ」の大合唱になるか差が出るものですね。

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