いっぽいっぽまたいっぽ

今年度45歳。15年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

年下の先輩の、彼なりの勇気

2011-04-20 23:36:51 | 日記
わたしが要領悪いせいもあり、

あまりに仕事量が多いまま、

他の仕事が溜まっている今日この頃。



今日、ふいに同じ係のA君が、

係長に話しているのが聞こえました。

ちなみにA君は、わたしより3年先輩ですが、年齢は2コ下です。

わたしと2年間同じ係であり、

いつからか、君付けで読んでいます。



「・・・自分の仕事も出来ていないのに・・・無理でしょう・・・・」



すぐに、言っていることが想像つきました。



要は、わたしが今自分の仕事だけでいっぱいいっぱいで、

ろくにこなせていないにも関わらず、

今春から異動でやって来た新人職員の仕事のフォローなど、

できるわけがない、ということです。



聞こえる声で、よく言ってくれるなぁと

内心イラッとしましたが、

周囲がざわついていたこともあり、聞き流しました。



しばらくして、A君がわたしのそばに来て、

あるやりかけの書類を指差して言いました。

「この処理がまだ終わっていないのは遅すぎるよ。

 処理は簡単なんだから、すぐにやってしまわないと。」



それだけかなと思いきや、



「今一体どれだけの処理が残ってるの?

 いい加減やりきらないと、周りに迷惑がかかるから。

 今自分にどんな処理が残っているか分かってる?」



わたしもそれが分からないほど馬鹿ではありません。

残務のリストを作り、終了したら消していくようにしています。

でも、まだ全部完了はしていません。



さらにA君、



「係長から言われたんだけど、
 
 やれるものから周りに振ってやってもらうことにしないと、

 到底終わらないから、来週からみんなにやってもらうことになったから。」



係長が発信したわけではなく、お前が提案したんだろう・・・

と思いましたが、

残務がほとんど減らないのも事実。

悔しいけれど、

A君の発案は有効的なものに他なりません。



A君という職員のことを上手く表現できませんが、

普段そこまでわたしとの付き合いはありません。

仲は悪くないですが、特によいわけでもありません。



今回、急に上から目線でモノを言われたようで、

A君に対し、ちょっとムスッとしてしまいましたが、

きっと、係全体が非常事態であるのを懸念して、

さっさと残務を終わらせないと、後に続かないと、

彼なりに必死に策を講じたのだと思います。



そして、普段そこまで会話のないわたしに対して、

思い切った会話をしてきたのは、

結構勇気がいったのではないかとも思いました。



わたしなら、年上の人にはなかなか注意しづらいので、

A君のように強くはなれません。



「○○さん(わたし)には、思い切って言ってみてよかった」と、

思ってもらえるくらい、

ちゃんと残務を処理して、

A君の勇気ある言動に応えたいと思います!
コメント
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