沙希の日記

毎日がつまらない

どうでもいいじゃない! (1)

2010年04月05日 | 短編

 短編小説

「どうでもいいじゃない! 」

 

 

めざまし時計って嫌い。

せっかく楽しい夢を見ていたのに・・・どんな夢かって?

ん・・ 忘れちゃった

でも楽しい夢だったのは確か

きっと夢の中では私、みんなの憧れの的だったかもしれない

それなのにいきなり鳴り出し、私を現実へと戻すんだからズルイ

目覚まし時計が鳴り出すと同時ぐらいにお母さんの声がした

「みゆき早く起きなさい,会社に遅れるわよ」

 

 眠い目をこすりながら2階から降りてきてトイレに行って

洗面台で顔を洗う、でも鏡に映る自分の顔は見ないようにしてる。

 

女の人だったら誰だって肌の調子とか髪の毛が跳ねていないとか

それでちょっとでも変だともう大変だ

朝ご飯も食べずに、あ~でもない、こ~でもなと

出勤時間ギリギリまで自分との戦いだ。

でも、私は毎朝自分と戦わなくていい

自分の顔を見ないのだから、見たくないから

でも、顔を洗う時に手にあたる盛りあがった皮膚が手の平にあたる

もう何十年も同じだ、自分で顔を洗うようになってから

これまでに数えきれな回数、手の平にあたってきただろうか。

 

                              今日はここまでです~



最新の画像もっと見る