続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「エリザのために」(2016ルーマニア=仏=ベルギー/ファインフィルムズ)

《『4ヶ月、3週と2日』『汚れなき祈り』と衝撃作が立て続けに絶賛されたルーマニアの鬼才監督クリスティアン・ムンジウの最新作。崩壊家庭の父親と18歳の娘の関係が、父の善意の食い違いによって揺らいでいく様を緻密な演出で描き出す。本作で第69回カンヌ映画祭の監督賞に輝いており、ムンジウ監督にとって3作連続のカンヌ受賞となった。》

まずは月曜日昼の回なのに満席でびっくり!
内容的には、父親としても夫としても医師としても愛人としても、もう、葛藤の見本市みたいな主人公が娘の留学のために奔走する話なんだけど、そこに事件の真相を知りたくなるようなサスペンス風味も加わって、先を急ぎながら観てしまう面白さだったというか、自分では正しいと思いながらも道を踏み外してしまう父親と後ろめたい気持ちを抱きながら結果的には賢明な方向に向かう娘との対比も興味深いものがあった。

普段あまり目にすることのないルーマニア事情などを知ることができたのもよかった、その社会的背景がわかると主人公である父親の気持ちにより共感できるのかも。

ストーリー
町医師のロメオには愛人がおり、妻とは家庭内離婚状態。18歳の娘エリザは英国留学のための試験を控えていたが登校途中に暴漢に襲われる。大事には至らなかったものの精神的ショックを受けたエリザのために、ロメオは試験官に便宜を図ってもらおうと考える。


原題 BACALAUREAT

128分

監督
クリスティアン・ムンジウ

出演
アドリアン・ティティエニ
マリア・ドラグシ
リア・ブグナル
マリナ・マノヴィッチ
ヴラド・イヴァノフ
ジェル・コルチャグ
ラレシュ・アンドリチ
ペトレ・チュボタル
アレクサンドラ・ダビデスク
エマヌエル・パーヴ

ヒューマントラストシネマ有楽町2 12:30~満席/63席





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