続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ボイリング・ポイント 沸騰」(英/セテラ・インターナショナル)

《ロンドンの高級レストランを舞台に、オーナーシェフのスリリングなある一夜を、全編90分ワンショットで捉えた人間ドラマ。主人公アンディ役を「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」「アイリッシュマン」のスティーブン・グレアムが演じる。監督は新鋭フィリップ・バランティーニ。》

“人気レストランの舞台裏、全編90分正真正銘のワンショット映画にハラハラが止まらない!”って、てっきりレストランが舞台のグルメ映画と思ったら、たまたま舞台がレストランなだけで、どこにでもあり得る人間関係ドラマというか、SNSファーストな心理ドラマとしても面白かった。

全てワンカットで撮られているので緊張感の連続、これで、お料理が作られる過程やできたお料理が美味しそうだったらさらに楽しめたと思うけど、そこまで望むのは欲張り過ぎかも、ホールで働く人間たちの労働環境や軋轢などが伝わる仕掛けもよかった、主人公のシェフを脅やかすグルメ評論家の役でジェイソン・フレミングが出ていたのも嬉しかった。

タイトルの“ Boiling Point”の意味は正確には沸点(沸騰点)のことで、人間に例えると“極限”に近いニュアンスだということがわかるラストが強烈、というか、起こるべくして起こったというか、何事も無理は禁物、頼るべきところは周りに頼って抱えこまないようにしなくては、みたいな?

☆あらすじ☆
一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディは、妻子との別居や衛生管理検査で評価を下げられるなど、さまざまなトラブルに見舞われて疲れ切っていた。そんな中、アンディは気を取り直して店をオープンさせるが、あまりの予約の多さにスタッフたちは一触即発状態となっていた。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくるが……。
※映画.comより

キャスト
スティーブン・グレアム
ジェイソン・フレミング
レイ・パンサキ
ハンナ・ウォルターズ
マラカイ・カービー
ビネット・ロビンソン
アリス・フィーザム
イーズカ・ホイル
タズ・スカイラー
ルルド・フェイバース
スティーブン・マクミラン
ダニエル・ラカイ
ガラ・ボテロ
ローリン・アジュフォ
エイン・ローズ・デイリー
ゲイリー・ラモント
ロビン・オニール
ローズ・エスコダ
トーマス・クームズ

監督
フィリップ・バランティーニ

原題  Boiling Point

95分

PG12

ヒューマントラストシネマ有楽町1 19:00~観客9割程/161席




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