北天を通過中のZTF彗星(C/2022 E3)を撮影しました。
1月29日夜、晴れ。光害の自宅でε-130D望遠鏡とLPR-Nフィルターの組合せで22E3彗星を撮影しました。
上弦の月があって、月明かりの影響の少なくなる時間帯(23時頃)から撮影開始の予定にしました。
導入の基準星を北斗七星のβ星(フェクダ)にするつもりでしたが、月明かりで北斗七星が判りません。北極星も見づらいです。
北斗七星先端のα星(ドゥベ)は何とか判りましたので、ドゥベを基準星にして22E3彗星を導入しました。
自宅の空では、肉眼で彗星は判りません。ネット情報では、暗い空で肉眼で判ったという人もいます。
22E3彗星は、日々刻々と姿を変化しています。地球から彗星を正面側に見ているためか、長いイオンの尾が短く薄くなっているそうです。
自宅でもダストの尾はある程度写ると思って、連写撮影しました。
試写した写真をカメラモニターでチェックしますと、扇形に広がったダストの尾が写っていました。扇形が日々広がっているように見えます。
月明かりの影響が23時頃と24時頃では大きく違っていました。
24時頃は適正露出時間がISO3200で3秒長くなりました。月明かりの影響を実感しました。月が低空へくれば、あまり影響ありません。
撮影途中に固定撮影で北極星と22E3彗星も撮影しました。
撮影した写真2コマを添付します。
光害の自宅で日々ダストの尾の変化を追っても面白いかもしれません。
1/29朝、県内の光害の少ない所に在住の星仲間から22E3彗星の写真がメールで届きました。ダストの尾とイオンの尾がきれいに写っていました。
早速、電話して確認しました。自宅で1コマ撮影したものだそうです。空が暗いと、淡い尾がよく写ることをメールの写真を見て実感した次第です。
私もチャンスを見て、暗い空で今度撮影に行こうと思います。
①ZTF彗星(C/2022 E3)
2023年1月29日23時50分05秒~24時00分06秒 露出6秒×90コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター メトカーフコンポジット トリミング ISO3200 自宅 気温3℃ 上が北
※右下方向へイオンの尾があるように見えます。
②北極星とZTF彗星(C/2022 E3)
2023年1月29日23時15分30秒~16分30秒 露出6秒×10コマ 50㎜ F5 固定撮影
トリミング ISO1600 自宅