師走になり2024年撮影の天体写真ベスト3を載せました。
12月13日曇り。今年も1年が過ぎようとしていますので、1年のまとめとして撮影した星空写真を振り返って写真ベスト3を選びました。
今年も光害の自宅周辺での撮影がほとんどでした。山へ撮影に行ったのは紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の撮影1回だけでした。
年齢を重ねて自宅周辺の撮影に移行しています。自宅周辺でできる撮影テーマを狙っています。明るい空なりの撮影結果となって、それなりに価値ある写真と思っています。
写真ベスト1は、何と言っても今年の最大の天文イベント「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」です。
あまり期待せずに静かに待っていましたが、ご存知の通り肉眼彗星になって宵の明星(金星)の輝きと一緒に天文マニアや一般の人まで楽しませてくれました。
ベスト2は、12月の土星食です。
私は天文歴半世紀以上で初めて観察・撮影しました。潜入から出現まで全部を観察・撮影できました。
ベスト3は、細い環の土星です。
来年(2025年)の環の消失前に細くなった環の土星と衝前後に観察できるハイリゲンシャイン現象(土星本体の中央縞模様の明るく輝くもの)が同時に写りました。
①宵の明星(金星)と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
2024年10月14日18時29分26秒~30分33秒 露出5秒×11コマ 18㎜ F4.5
固定撮影 トリミングISO1600 愛知県茶臼山 気温13℃
※日の入り69分後、下の明るい所は豊田市街の明かり
②土星食(潜入の中間)
2024年12月8日18時20分32秒 露出1/50秒×5コマ 20cmドブソニアン望遠鏡 F6
トリミング ISO800 自宅 気温7℃
③細い環の土星(衝5日後)
2024年9月13日22時45分~55分
露出25ms×250/500フレーム×30コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 気温27℃ ※キャプチャエリア544×548