新星空の友

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)のアンチテイル長さを測定しました

 最盛期(10/14)の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)のアンチテイル長さを測定しました。(アンチテイルはダストの尾の反対側へ伸びているもの)
 12月22日曇り時々晴れ、一時雨。10/14に茶臼山で撮影した23A3彗星の写真がたくさんありまして、有効活用するため見直しました。
 未公開写真でアンチテイルが長く写っているものがありました。
 日の入り63分後の写真です。コマ部分は薄雲が掛かっていますが、アンチテイルを強調処理しますと、意外と長く写っていました。
 コマ部分は薄雲に負けじと輝いています。
 写真からアンチテイルの長さを測定しますと、角度で4度ありました。
 尾の長さも測定しますと、12度でした。これは肉眼観察で測定した値と大体同じでした。(他の高い地平高度での写真では尾の長さ14度でした)
 たくさん写真撮影しましたので、写真の使い道が科学的にいろいろできました。
 アンチテイル4度もある彗星は初めて撮影しました。これだけ長いアンチテイルは過去の彗星の中でも珍しいことです。貴重な撮影写真になります。
 
 測定に使用した写真2コマ(強調処理写真含む)を添付します。

 アンチテイルは写真をチラチラ見ますと、よく判ります。

①紫金山・アトラス彗星(C/2024 A3)

2024年10月14日18時19分18秒~40秒
露出5秒×5コマ 18㎜ F4.5 固定撮影 トリミング
ISO1600 愛知県茶臼山 気温13℃
※日の入り63分後

②紫金山・アトラス彗星の強調処理(アンチテイル)

データは①と同じ




 

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