本日(7/10)夜明け前、東北・北海道で撮影された写真からネオワイズ彗星(C/2020 F3)の尾が5度以上あるようです。
7月10日雨のち曇り。天気が良ければ日本各地で夜明け前の北東の低空(ぎょしゃ座五角形の左下)にネオワイズ彗星(C/2020 F3)が見えているはずです。
しかし、梅雨前線停滞で東海地方ではF3ネオワイズ彗星が見えていません。
本日(7/10)のインターネットの天文情報によりますと、北海道・青森県・岩手県で尾を棚引いたF3ネオワイズ彗星が撮影されています。
残念ながら私の所では晴れていませんので、F3ネオワイズ彗星をまだ観察・撮影できていません。
そこで、他の人のインターネット投稿写真から尾の長さを測定しました。彗星付近の星々の位置関係を調べてステラナビゲータソフトの構図から角度計算しました。
その結果、7/9がダストの尾(タイプⅡ)の長さ1.6度、7/10が5.4度でした。満月後の月明かりがあってもこれだけの長さに写っています。ヘール・ボップ彗星の尾の長さの1/2ぐらいです。
夜明け前の彗星高度が高くなれば、もっと長い尾になるかもしれません。後は天気次第です。早く梅雨前線が移動して晴れてほしいです。
ちなみに2013年3月に観察・撮影したパンスターズ彗星(C/2011 L4)の尾の長さは0.3度でした。(7/10過去の写真を測定してみました)
当面の間、北海道・東北地区の人の撮影写真を見させて頂くことにします。
--- 追加 ---
日本よりも北半球の海外の方が観察・撮影条件が良くて凄い写真が撮れているようです。ウエスト彗星(4/12ブログ写真参照)を小さくしたようなタイプⅠ(イオン)とタイプⅡ(ダスト)の尾が撮影されています。
他の人の撮影写真を見ますと、7/14夜明け前にダストの尾の長さが11.2度あります。ヘール・ボップ彗星級の尾の長さです。是非観たいものです。(7/14夜、追記)