茶臼山で135mm望遠レンズを使って固定撮影した紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)のアンチテイルを載せました。
アンチテイルは彗星軌道面の塵が見える見かけ上の尾で、地球・彗星と塵の位置関係から起きる珍しい現象です。
アンチテイルの筋が彗星の軌道面です。彗星と地球のの移動に伴いアンチテイルの筋の方向も変化していき見えなくなります。
10月27日曇り。10/14に茶臼山で撮影した23A3彗星のアンチテイルが超短時間露出でもきれいに写っていましたので、ソフト現像処理し直して載せることにしました。
露出0.8~1.3秒のコンポジット(複数枚合成)した写真をソフト現像処理し直しますと、アンチテイルがハッキリ浮き出てきました。
アンチテイルのレーザービームのような筋は「ネックライン構造」という彗星の出したミリ単位の塵の集まりだそうです。(11/23追記)
日の入り60分以降の露出1.6秒と2秒のアンチテイルの写真は掲載済みですが、日の入り51分後の超短時間露出の写真にも写っていました。
光害の自宅付近の空ではガイド撮影しても写りませんが、暗い茶臼山では薄明途中に固定撮影の超短時間露出で写りました。
これは凄いことです。貴重な写真になりました。
アンチテイルは撮影結果から日の入り60分以降の方が写り易いことになります。
撮影した写真3コマ(反転写真含む)を添付します。
①紫金山・アトラス彗星アンチテイル(その1)
2024年10月14日18時06分46秒~07分50秒
露出0.8秒×8コマ+1秒×9コマ+1.3秒×10コマ
135㎜ F2(絞り2.8) 固定撮影 トリミング
ISO1600 愛知県茶臼山 気温13℃
※日の入り51分後
②紫金山・アトラス彗星アンチテイル(反転写真)
データは①と同じ
③紫金山・アトラス彗星アンチテイル(その2)
2024年10月14日18時32分02秒~16秒
露出2秒×7コマ 135㎜ F2(絞り2.8) 固定撮影
トリミングISO1600 愛知県茶臼山 ※日の入り76分後