20cmドブソニアン望遠鏡を口径10cmに絞っても「土星のC環」が写りました。
9月15日晴れ。今年、口径20cmの望遠鏡では「土星のC環」が写りましたが、口径10cmに絞ってもC環が写るかどうかASI290MC動画カメラで実験撮影してみました。
大体同じシーイング条件で比較するため、口径20cmと口径10cmに絞って同一時間帯に撮影しました。
当日のシーイングは好条件ではなく、パソコンモニターでカッシーニの間隙がハッキリとは見えませんでした。
口径10cmに絞った時の適正露出は、計算上では口径20cm時の露出の4倍必要です。実際はパソコンモニターの土星像を見て、GAIN300から400へ上げて約5倍の露出時間で撮影しました。
翌日、ソフト現像処理しました。
口径10cmに絞っても何とか「C環」が写りました。あぶり出せたと言った方が良いかもしれません。
当然、口径20cmでは口径10cmよりも「C環」がハッキリ写っています。口径差が撮影性能に現れました。
実験撮影した写真2コマを添付します。
今年の土星は口径10cmに絞っても「C環」が写ることを実証できました。
(斜鏡の面積分を差し引いて屈折望遠鏡の口径8.9cmに相当します)
①土星のC環(口径10cmに絞った時)
2021年9月15日21時54分~22時00分
露出40.3ms×250/500フレーム×12コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2バローレンズ
口径10cmに絞る ASI290MC IR/UVカットフィルター
GAIN400 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 気温22℃ ※キャプチャエリア544×548
②土星のC環(口径20cmの時)
2021年9月15日21時35分~37分
露出8.1ms×250/500フレーム×10コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 ※キャプチャエリア544×548