新星空の友

光害の空でエラスムス彗星(C/2020 S3)を撮影しました(写真追加有)

 夜明け前、光害の空でエラスムス彗星(C/2020 S3)を撮影しました。
 11月26日夜明け前、快晴。朝4時に起床して近郊の高台、私が名付けた「カノープスの見える丘」へ20S3エラスムス彗星の撮影に行きました。
 ネット情報でイオンの尾が出ていることを知って、光害の空でどこまで写るか試験撮影することにしました。(暗い山へ行けばイオンの尾は写ります)
 薄明直前の5時半に彗星は南東の地平高度約12度にいます。低空です。自宅からは低空過ぎて撮影できません。
 ステラナビゲータ10ソフトで出した予報位置へε-130D望遠鏡を向けました。
 乙女座スピカを基準星にして一発導入できました。
 試写してカメラモニターをチェックしますと、ハッキリ彗星が写っていました。尾は判りませんでした。
 連写撮影を繰り返しました。
 どの程度写ったか判りません。ソフト現像処理の結果次第です。
 夜明け前ですが、私の撮影場所近くをウォーキングの人が通っていきました。こんな真っ暗中でもいろいろな人が動いているのだと思いました。
 そして、薄明が始まりましたので、機材を片付けて自宅へ帰りました。
 朝まで就寝して、少し遅い朝食を済ませました。
 
 ソフト現像処理しました。彗星の尾がどこまであぶり出せるかいろいろと画像処理しました。(何とか淡い尾があぶり出せました)

 撮影した写真2コマを添付します。(11/26夜、写真②追加しました)

 彗星の尾は少し離れてチラッと見ますと、判り易いです。

 彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、8.5±0.3等です。予報光度は6.0等です。光害の中ですから、暗い値になっていると思います。
 尾の長さは写真から測定しますと、0.9度です。暗い山へ行けば数度の尾の長さに写ることでしょう。コマ径は角度にして4.6分です。
 彗星はどんどん太陽へ近付いていますので、撮影は難しくなります。

①光害の中のエラスムス彗星(C/2020 S3)
2020年11月26日05時18分06秒~19分20秒
露出6秒×12コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
ISO1600 トリミング大府市 気温10℃

②エラスムス彗星(C/2020 S3)メトカーフコンポジット

2020年11月26日05時29分29秒~34分05秒
露出6秒×25コマ メトカーフコンポジット 他データは①と同じ





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