もう一度、光害の自宅で岩本新彗星(C/2020 A2)を撮影しました。
1月19日夜明け前、晴れ。夜明け前の天気予報が晴れでしたので、目覚ましで5時に起床して岩本新彗星を撮影しました。
三日前(1/16)に撮影しました岩本新彗星の写真をもっとハッキリした像で撮影したいと思い、撮影に挑戦しました。
新彗星は夜明け前の東天のへびつかい座にいます。北上を続けていますので、地平高度が徐々に高くなり撮影条件が良くなっています。月も新月に近付いていて月明かりも少なくなっています。
ε-130D望遠鏡の準備は前日夜22時から行い、翌朝すぐに撮影できるようにしました。
朝起床しますと、空は快晴でした。
望遠鏡を岩本新彗星のいる方角へ赤経・赤緯目盛を使って向けました。試写しますと、今回はカメラモニターの超拡大で彗星像が見つかりました。
カメラ感度ISO3200で露出5秒と6秒の2通り、連写撮影しました。月明かりが減った分だけ感度と露出時間を増やすことができました。これにより彗星もよく写ったのだと思います。
本日(1/19)も新聞配達のおばさんと「おはようございます」と挨拶を交わしました。私の頭の赤ライトの光で天体撮影していることが判っていますので、おばさんも慣れています。
撮影は薄明開始頃の5時53分まで行い、終了しました。片付けて気温を測定しますと、4℃でした。この冬は暖かくて氷が張りません。まだ一度しか氷張りを見ていません。ですから、まだ屋外の水道の蛇口の凍結防止処置もしていません。
撮影した写真を添付します。
彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、13.5±0.4等です。
淡い恒星と重なっていますが、約13~14等だと思います。
肉眼で3等星までしか見えない自宅の空で、こんなに暗い彗星が写りました。恒星は15等台まで写っています。デジカメ技術は凄いです。
光害の自宅の岩本新彗星(C/2020 A2)
2020年1月19日05時38分27秒~43分40秒
露出5秒+6秒各20コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO3200 自宅 気温4℃ 上が北
※彗星は写真中央。淡い恒星と重なり有。