新星空の友

岩本彗星(C/2020 A2)と琴座ベガの接近を撮影しました

 夜明け前に光害の自宅で岩本彗星(C/2020 A2)と琴座ベガの接近を撮影しました。
 2月9日夜明け前、快晴。本日(2/9)目覚ましで4時過ぎに起床して、岩本彗星とベガ(光度0等)の接近を撮影しました。
 前日(2/8)が岩本彗星とベガの最接近で前日も早起きしましたが、曇りで撮影できませんでした。
 接近のラストチャンスと思って本日(2/9)撮影に挑戦しました。
 就寝前は曇りでしたが、夜明け前は風が少し強いものの快晴になりました。ε-130D望遠鏡は前日夜に撮影準備してありましたので、すぐに撮影態勢に入れました。
 西空の満月前の月で空は月明かりがありますが、撮影は北東の空ですから何とか撮影できると思います。
 カメラの構図はステラナビゲータ10ソフトでシミュレーションした構図に合わせました。
 試写してカメラモニターをチェックしましたが、前回(2/3)同様に彗星像は判りませんでした。構図を信じて多めに連写撮影しました。
 薄明が始まりましたので、片付けてもう一度就寝しました。
 本日(2/9)午後から接近写真をソフト現像処理しました。結果は8秒露出の25コマコンポジット(複数枚合成)で岩本彗星が写りました。1コマでは彗星像は淡過ぎて判らないくらいです。
 岩本彗星とベガ接近の写真撮影が成功して良かったです。記録写真になります。

 撮影した写真を添付します。

 彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、13.9±0.4等です。コマ視直径は写真から測定しますと、角度にして2分です。
 3等星までしか見えない光害の自宅で月明かりがあっても光度14等の彗星が写し出せました。本当にデジカメ技術は凄いです。

 尚、今夜(2/9)のオリオン座ベテルギウスの光度も観察しました。γ星ベラトリックス(光度1.6等)と同じぐらいの明るさになりました。ベテルギウスは2/9現在、光度1.6等です。随分暗くなりました。

岩本彗星(C/2020 A2)と琴座ベガ接近

2020年2月9日05時13分04秒~16分30秒
露出8秒×25コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温2℃
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