光害の自宅で地球へ最接近前のZTF彗星(C/2022 E3)を撮影しました。
1月22日夜明け前、薄雲通過の晴れ。自宅で22E3彗星を撮影することにしました。
目覚ましで4時過ぎに起床しました。空をチェックしますと、薄雲が通過中でした。
薄雲の合間を狙って撮影することにしました。
彗星はアークトゥルスを基準星として導入しました。今回も一発導入です。
前回(1/19)よりも多い連写撮影にしました。月明かりもなく、淡い尾が前回よりもよく写ることを狙っています。
最初の連写撮影は途中で薄雲が通過してしまい、うまくいきませんでした。
薄雲の通過するのを待ちました。
何とか薄明前に快晴になりました。
撮影チャンスと思い、再び連写撮影しました。
今度はうまくいきました。露出10秒で104連写できました。
カメラモニターで写りをチェックしますと、最初よりも良い状態でした。ダストの尾が見えました。
撮影終了後、機材を片付けて、朝までもう一度就寝しました。
朝食後、午前中からソフト現像処理しました。
撮影した写真2コマを添付します。
22E3彗星の光度はステライメージ9ソフトで自動測定しますと、6.0±0.2等です。他の人の測定光度と大体同じ値になりました。
2/2の最接近時は、光度5等前半ぐらいになりそうです。但し、月明かりに邪魔されますので、うまく撮影できるかどうかは判りません。
アンチイオンテイルも非常に淡く写っています。
コマ直径は写真から測定しますと、角度で15分です。最接近前で見かけ上大きくなってきました。
イオンの尾の長さも測定しますと、角度で1.1度です。他の人のネット投稿写真では、暗い空で約5度のイオンの尾が写っています。
天気予報では1/24頃から大寒波が来る予報です。月明かりのない一番の撮影チャンスに撮影できないかもしれません。
様子見しながら次回の撮影チャンスを待つことにします。
①最接近前のZTF彗星(C/2022 E3)
2023年1月22日05時30分59秒~50分45秒
露出10秒×104コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング フォトショップ処理追加 ISO3200 自宅
気温-1℃ ※淡い尾が右上へ出ています。
②淡いアンチイオンテイルのZTF彗星
拡大率とソフト現像処理方法を除いて
データは①と同じ。
※淡いアンチイオンテイルはコマの左側です。