自宅でε-130望遠鏡にZWO社製ASI290MC動画カメラを接続して試写しました。
5月2日晴れ。ε-130望遠鏡に使える動画カメラ用アダプターを購入して試写することにしました。
まず動画カメラでピントが合うかどうかチェックしました。うしかい座アークトゥルスを使ってピント出ししました。
今度はピントが合いました。ドロチューブ(接眼部)の引出し量はキヤノン製一眼デジカメ(EOS Kiss X7)の直接焦点撮影とほぼ同じ(約0.03mmの違い)でした。
りょうけん座M3球状星団を使って試写することにしました。
アークトゥルスを基準星として望遠鏡の目盛環を使ってM3を導入しました。
キャプチャエリア最大(1936×1096)で導入しましたが、写野が狭くて一発導入できませんでした。
赤緯目盛環の指示誤差を補正して2回目の導入でM3が導入できました。パソコンモニターにM3が映っていました。
M3をセンタリングして試写しました。露出を3通り変更して撮影しました。(ファイル形式はpng.)
パソコンモニターに映るM3球状星団は電視観望に匹敵します。月齢12の月明かりがあってもきれいに観えました。
M3球状星団の電視観望は、アイピース(接眼レンズ)による眼視観察よりもはるかに微細部まで観察できて従来の眼視観察を覆す感じです。写真を観察しているみたいです。
電視観望でなくて電視観察の方が適しています。
今回、私としてはε-130望遠鏡で新たな発見です。(20cmドブソニアン望遠鏡の動画カメラの時はそれほど思いませんでした)
動画カメラで撮影した写真等4コマを添付します。(5/5写真②追加しました)
今回試写してみて、動画カメラ回転がノーズピース(動画カメラの付属品)のように簡単にできないため、写野の南北調整に不便さが残ります。
(今後の改善課題です)
①M3球状星団の試写(その1)
2023年5月2日22時18分~35分 露出(2.5秒+5秒+7秒)×30コマ ε-130D F3.3
ASI290MC LPR-Nフィルター GAIN350 静止画撮影 ステライメージ9 トリミング自宅
気温13.5℃ ※キャプチャエリア1936×1096、上が北
②M3球状星団の試写(その2)
2023年5月2日22時47分 露出5秒×30コマ ε-130D F3.3 ASI290MC LPR-Nフィルター GAIN350 静止画撮影 ステライメージ9 トリミング自宅 ※キャプチャエリア1024×768、上が北
③パソコンモニターに映るM3球状星団
④ε-130望遠鏡と動画カメラ接続