年初のパンスターズ彗星(C/2017 T2)を掃天撮影と同じ露出(3.2秒)で撮影しました。
1月13日晴れ。月が昇ってくる前に、西空の掃天撮影と北天きりん座にいるパンスターズ彗星(C/2017 T2)の実験撮影を行いました。
掃天撮影は、今のところ収穫はありません。
丁度、光度10等前後のパンスターズ彗星が日没後の空にいますので、ε-130D望遠鏡を使って感度ISO1600の露出3.2秒でパンスターズ彗星が写るかどうか確認します。
北天は自宅で最も光害の大きい方角ですが、彗星の位置が地平高度約70度の高い所ですので、3.2秒露出することができました。
撮影結果は、撮影写真をカメラモニターでチェックしましたが、よく判りません。6秒露出してもよく判りません。後でソフト現像処理してチェックすることにしました。
21時からソフト現像処理しました。処理しますと、パンスターズ彗星が露出3.2秒の写真1コマ画像に写っていました。1コマの写真チェックで彗星像であることが判りました。
この実験撮影で10等前後の彗星であれば、掃天撮影で写ることを再確認できました。
彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、11.2±0.2等でした。昨年末(12/28)よりも少し暗くなっています。恒星は光害の空でも15等まで写っています。
尚、掃天撮影の写真チェックでは彗星像?らしいものが1個ありましたので、前回撮影の写真と比較しました。結果は同じ位置に同じ像が存在しており、彗星ではありませんでした。
同一構図で何回も撮影していますから、撮影済み写真は比較チェックに使えます。捨てずに貴重な写真データとして保存しておきます。
撮影した写真2コマを添付します。
①パンスターズ彗星(C/2017 T2)の実験撮影
2020年1月13日18時37分15秒~20秒
露出3.2秒×2コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温9℃ 上が北
※彗星は写真中央
②パンスターズ彗星(C/2017 T2)
2020年1月13日18時40分01秒~41分01秒
露出6秒×10コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 上が北