肉眼で光度3等星までしか見えない光害の自宅付近で、固定撮影で彗星らしく写せる彗星光度を調べました。
4月21日曇りのち雨。71年ぶりに回帰したポン・ブルックス彗星(12P)の観察・撮影も終了しました。
結局、所用もあって暗い山へ撮影に行くチャンスはありませんでした。
自宅付近でチャンスがあれば、固定撮影で撮影しましたが、彗星らしいきれいな尾を引く写真にはなりませんでした。
そこで、今回、光害の自宅付近できれいに尾を引く彗星光度を過去に自分の撮影した彗星写真から調べてみました。
その結果、135mm望遠レンズの固定撮影できれいに尾を引く彗星は下記の通りでした。(②は55mm標準レンズ)
①1974年1月、コホーテク彗星(1973f) 光度1等
②1997年3月、ヘール・ボップ彗星(C/1995 O1) 光度1等
③2013年3月、バンスターズ彗星(C/2011 L4) 光度2等
④2020年7月、ネオワイズ彗星(C/2020 F3) 光度2等
次の2個の彗星も固定撮影しましたが、きれいに尾を引く彗星とまではいきませんでした。
⑤2021年12月、レナード彗星(C/2021 A1) 光度5等
⑥2024年4月、ポン・ブルックス彗星(12P) 光度4等
以上のことから、光害の自宅付近では光度2等以上の明るい彗星になってくれれば、135mm望遠レンズクラスの固定撮影できれいに尾を引く彗星に写せることが判りました。
今回のポン・ブルックス彗星(12P)の光度4等では暗い山等へ行かなければ、きれいに尾を引く彗星を固定撮影できないことが判りました。
この自分の撮影写真から調べた結果を今後の彗星撮影の参考にしていきます。
読者の方にも参考になれば幸いです。