夜明け前、岩本彗星(C/2020 A2)を撮影し移動確認写真も撮影しました。
1月30日夜明け前、晴れ時々曇り。撮りたかった岩本彗星の移動確認写真を撮影するため、朝4時半に目覚ましで起床しました。
起床した時の空は、雲が多くゆっくり東へ流れていました。雲が移動してくれればと思って、昨夜(1/29)自宅庭へ準備しておきましたε-130D望遠鏡を撮影できるようにしました。
岩本彗星の導入は、琴座ベガを基準星にして導入しました。赤緯目盛の目盛合わせを間違えて手こずりましたが、間違いに気が付いて再度導入し直して彗星のいる構図を導入できました。
試写してカメラモニターをチェックしても、岩本彗星の像は判りません。彗星光度が暗くて、構図の中心に彗星の予報位置がくるように構図決めしました。
雲が行き来しています。雲の移動を待って、晴れ間ができてから連写撮影しました。
彗星の移動確認写真を撮るため、撮影間隔を30分以上取って撮影します。薄明の始まる前に撮影できるよう期待して雲の移動を待ちました。
運よく雲が移動して晴れ間ができました。この間に移動確認に使う写真を連写撮影しました。
本日(1/30)の撮影は岩本彗星一本に絞りました。東天の掃天撮影も考えましたが、中途半端になると思ってやめました。
その後、片付けして再度就寝しました。
いつもより遅めに起床して、午前中からソフト現像処理しました。
ソフト現像処理しますと、写真1コマですぐに彗星像が判りました。前回2回までよりも彗星の写りが良いです。彗星の地平高度が30度くらいに高くなったためと思います。
彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、13.7±0.2等です。コマ直径は角度にして2分、移動スピードは角度で1.81分/36分間(3.0分/時間)です。天球上を1日で1度12分移動しています。
撮影した写真2コマを添付します。
光害の自宅でも光度約14等の彗星とコマの様子が写りました。
暗い山へ行かなくても、14等クラスの彗星が写ることは凄いことです。
もうしばらく岩本彗星を追跡撮影しようと思います。
①岩本彗星(C/2020 A2)
2020年1月30日05時11分03秒~13分27秒
露出13秒×12コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温6℃ 上が北
②岩本彗星の移動確認(36分間)
2020年1月30日05時11分03秒~13分27秒
2020年1月30日05時47分22秒~49分45秒
露出13秒×各12コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅