アストロカメラのε-130D望遠鏡で撮影した琴座β等の重星を載せました。
6月6日晴れのち曇り。6/3に23A3彗星撮影後、試験撮影で4個の重星、琴座β・η(エータ)・白鳥座βアルビレオ・61番星を撮影しました。
5/4のミザール重星の撮影でε-130D望遠鏡(EM-1赤道儀使用)が位置角測定を含めて重星撮影にも使えることが判りましたので、試験撮影してみました。
赤道儀を使えば写野の南北は正確に決めることができます。そして、真北から反時計回りの角度で表す位置角は分度器で写真から測定できます。
ε-130D望遠鏡は焦点距離430mmの短焦点ですから、角距離10秒以上の明暗差の少ない重星であれば分離して撮影できると思います。(シリウス伴星は主星との明暗差が大き過ぎてε-130D望遠鏡では分離できないと思います)
今回は角距離20秒以上の重星で試験撮影しました。一眼デジカメのカメラモニターのライブビューでも×5倍や×10倍で重星の分離確認できました。
撮影した写真5コマを添付します。
撮影した写真から各重星の角距離と位置角を測定しました。
測定結果を写真データに示します。 ※「ほしぞらの探訪」の本の値と若干異なります。
①琴座β(重星)
2024年6月3日23時07分21秒~22秒 露出1/4秒×5コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルタ- トリミング ISO1600 自宅 気温20℃ 角距離42秒 位置角149度 ※上が北
②琴座β重星とM57(環状星雲)
2024年6月3日23時11分22秒~12分08秒 露出6秒×8コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルタ- トリミング ISO1600 自宅 ※上が北
③琴座η(重星) ※η星は写真中央
2024年6月3日23時20分57秒 露出1/5秒×5コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルタ- トリミング ISO1600 自宅 角距離23秒 位置角80度 ※上が北
④白鳥座βアルビレオ(重星)
2024年6月3日23時29分10秒 露出1/6秒×2コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルタ- トリミング ISO1600 自宅 角距離33秒 位置角53度 ※上が北
⑤白鳥座61番星(重星)
2024年6月3日23時36分52秒 露出1/6秒×3コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルタ- トリミング ISO1600 自宅 角距離30秒 位置角153度 ※上が北