光害の自宅近郊の空でケンタウルス座ω星団(NGC5139)を撮影しました。
5月9日夜、快晴。自宅で金星とM35散開星団接近を撮影後、近郊の「カノープスの見える丘」へ行ってω星団撮影に挑戦しました。
南の低空は少しかすんだようでしたが、現地へ行ってやってみなければ判らないと思って撮影に行きました。
南南東の低空には林があります。
基準星をスピカとして目的星を導入しようとしましたが、この林が邪魔してω星団は導入できませんでした。
仕方なく、時間待ちで先にヘルクレス座M13球状星団を撮影しました。
もう一度ω星団の導入を試みました。
試写してカメラモニターをチェックしますと、今度は林の上にω星団がありました。
ボーとした淡い白っぽい塊です。茶臼山で観たω星団とは大きく違いました。
連写撮影を繰り返しました。
後でソフト現像処理してどの程度写るか確認します。
撮影中、真っ暗中を散歩に来る人が二人いました。望遠鏡にぶつからないようヘッドライトで合図しました。こんな夜中に散歩している人がいるんですね。
本日(5/11)ソフト現像処理しました。半分あきらめていたω星団の写真を処理していきますと、ω星団の塊が一応星団らしくなりました。(茶臼山での写真にはかないません)
撮影した写真4コマを添付します。(5/13朝、写真②追加しました)
ω星団の視直径は23分です。
M13球状星団は「ほしぞらの探訪」の本に視直径23分でω星団と同じになっています。
しかし、実際に撮影しますと、M13はω星団の半分ぐらいの視直径です。
ネット検索で調べましたが、視直径10分と書いてあるものもありました。写真の写り方で視直径が異なるのかなと思います。
①自宅近郊のω星団(その1)
2023年5月9日21時59分52秒~22時03分14秒
露出(4秒+2秒)×20コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター トリミングISO1600 愛知県大府市
気温15℃
②自宅近郊のω星団(その2)
2023年5月9日22時21分51秒~26分36秒
露出(4秒+2秒)×25コマ+1.3秒×10コマ
ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター トリミングISO1600
愛知県大府市
③M13球状星団(その1)
2023年5月9日21時38分24秒~43分46秒
露出(8秒+3.2秒)×25コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルター トリミングISO1600 愛知県大府市
※写真①と同じ拡大率です。
④M13球状星団(その2)
データは③と同じです。拡大率は③の2倍。