待ち組

2006-02-27 | コラム
抜粋



小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が

進んでいるという批判に対抗するため、小泉首相や猪口

少子化相が「待ち組」という言葉を使い始めた。

 勝ち負けの“二元論”にくさびを打ち込み、改革の影の

部分が論点になりそうな風向きを変えたいという思惑も

あるようだ。

 「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子を

うかがう人」を意味する造語。

猪口氏は1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。

その人たちは戦ったのだから。

本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べて、フリーターらの

奮起を促した。

 小泉首相も2日の内閣メールマガジンの中で「待ち組」の

存在を指摘し、「そういう人々も持てる力を存分に発揮し、

創意工夫を活(い)かすことができる社会にしなくてはならない」

とつづった。


 こうした首相の呼びかけに連動するように自民党では、

衆院当選1、2回を中心とする若手議員約50人が2日、

「若者を応援する若手議員の会」を発足させた。

会長の西村康稔衆院議員は設立総会で、「猪口大臣も

全面的に協力する。


若い世代の声を吸い上げ、国民運動を盛り上げていきたい」

と訴えた。


 同会は6月までにフリーター・ニートや少子化対策に

関する政策を提言する方針だ。



------------------



『待ち組』なんて、なかなかおもしろい言葉ではある。




それにしても「勝ち組」と「負け組」のように、世の中なんでも

白黒の2つに分けてしまいがちだが、現実はそんな簡単な

ものではなくグレーで曖昧な部分もたくさんある。




ただ、物事はっきり2つに分けると、その後の処理が

とても簡単に楽になる。

難しく考える必要がなくなるのだ。


善か悪か、敵か味方か、正しいか間違いか。

このようにハッキリ分けた時点で考えたり悩んだりする

必要はなくなる。


でも実際は、その時の立場や状況によって、または

天気のように時間の経過とともに変化することも多い。


今日の正解が明日は不正解になったり、

同じ状況でも、最高だと思う人もいれば最悪と

思う人もいる。


昨日の敵は今日の友ということもあるし、

今、「勝ち組」でもいつ「負け組」になるかもしれない。




また、無理に敵と味方に分けることによって、犯罪に

発展することも多々ある。



先日、滋賀で発生した事件は最も安全だと思われている人

が凶行に及んだ。


こうなると、もう誰も信用できないという感じだ。


いろんな経緯はあっただろうが最終的に、この母親が

自分の家族以外の人間を「敵」と判断したことが凶行の

原因だろう。


戦争なんかも同様。



だからデジタルのように、物事すべて明確に2つに分ける

ということはとても危険なことでもある。


ある程度、世の中のグレーな部分も寛容できる柔軟な

心も必要なのである。





あれ、ちょっと話がそれてしまったw。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尻別川 | トップ | 電気用品安全法 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事