批評家

2006-04-23 | コラム
あるメルマガより


■人は、人を批評(または論評、評価)したがる動物です。

 なぜでしょうか。

 きわめて率直な話、人のことをあれこれ言うのは気分がいいから

 でしょう。

 私もうっかりしていると、ついやってしまいます。(反省)



■ではなぜ、批評すると気持ちよくなるのでしょうか。

 「あの人はどうだ、この人はどうだ」と、当人のいないところで

 言うこともあれば、直接いうこともあると思いますが、

 これはそもそも、その人の上に立たなければできないことです。



■批評をしているということは、批評の対象となっている人よりも

 心理的な優越感を持って語っている状態。

 だから気持ちがよくなるのです。



■これもひとつの煩悩であり、人間である限りこのような心をゼロに

 することは絶対にできないことなのでしょうが、

 「だからやってもいいのか」

 ということは、また自(おの)ずから別の話です。



■批評は気持ちいい。だからついやってしまう。

 では批評したからといって、何が得られるでしょうか。

 今までの経験では、何もないのです。

 あったら教えてください。



■まあ、あるとすれば、一時的な甘美なる快感ぐらいのものでしょう。

 しかし、自らを厳しく律して成長していこうとすると、じつは、

 この他者を批評する行為は百害あって一利なきもの。



■つい人を批評してしまいそうになったら、

 「じゃあ、おまえ(自分)のことは、どうやねん?」と自問してみる。
 (大阪弁になってしまいました。。)

 至らないところばかりが自分なのではないか。

 そんな私に、他者を批評する資格があるのか。

 きっと、そう反省しなければならないはずでしょう。


 他者否定のあとに成長なく、自己否定のあとに進歩あり、なのです。



■以前にも書きましたが、プロ野球選手がフライを打ったのを見て、

 「そこで打ち上げるやつがあるか! バカか、おまえは」

 とか、

 フィギュアスケートですべって転んだ選手に向かって
 
 「なんでそこで転ぶんだ! 力が入り過ぎだ」

 と、ヤジる人がいます。



■ではグラウンド上で野球をしている人、スケートリンクで演技を

 している人と、そのような、客席もしくはテレビの前に座ってヤジを

 飛ばしている人たちと、

 両者を第三者の視点で見比べてみたとき、さて、どちらがかっこいい
 
 でしょうか。



■私は、たとえどんなぶざまな姿をさらしていたとしても、

 プレーヤーのほうが断然かっこいいと思います。

 口先だけの批評家は、じつにカッコ悪い。



■「成長できる、できない」、「かっこいい、悪い」という

 2つの面から考えてみたとき、

 私はやはり批評家にはなりたくない。

 つい甘美な世界に誘惑されてしまうこともしばしばで、自戒しなければ

 なりませんが、できうる限り批評家ではなく、競技者として、これからも

 信ずる道を進んでいきたいと思います。



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批評家は意外にたくさんいるw。


他人を批評するのは、確かに気分がいいもの。

というか、ある意味ストレスの解消にもなっているのだろう。


批評するのは自由だが、上述のように気をつけないと未来に

影を落とすことになる。


批評もタバコのように習慣になると、やめるのはなかなか厄介。

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