世界自然遺産

2005-09-21 | 
昨日、今日と知床へ出張。

世界自然遺産に登録されてから初めて行った。


テレビなどで、とても観光客が増えたという報道

を見ていたので、どんな感じだろうと期待していた

が特に大きな変化は感じられなかった。


昨日は羅臼に一泊。

地元の人の薦める老舗旅館に泊まったのだが、ここが

また強烈な所だった。

創業50年、建物は古いが食べ物は地元で取れた新鮮な

海鮮が出るという。


が、全13室しかないのに簡単に2部屋予約が取れて

少し変な予感がしていた。

着いてみると、この悪い予感がバッチリ的中。


中も外もまるで昔の学生寮のような創りなのだw。

入ってみるとレトロというより、ただ単に古い古い

家具たち。

タイムスリップしたようだ。

風呂や水洗でないトイレ、洗面所は共同、おまけに

シャワーの温度は調節不能ときた。

湯船も入れないくらい熱すぎる。


そして期待の夕食も全く普通。

どこにでもあるお刺身定食って感じ。


今時こんな旅館もあるんだなぁなんてある意味

関心した。

定山渓や登別では絶対にあり得ない。


細々とやってはいるが、こんなんで商売になって

いるところが驚く。

リピーターなんてまずいないだろう。


ほかに宿泊している客が数人いたので、どんな

人か聞いてみると、工事現場で働いていて

長期滞在だという。

なるほど、ここは安さだけが取り柄のようだ。


それにしても、この旅館を人に薦める感覚も

スゴイ。

この辺ではこれが当たり前なのだろうか。


この旅館こそが、世界遺産だと思ったw。



夜はお酒を飲みに外へ出て地元の人に話を

聞いてみると特に羅臼側はあまり変化は

ないという。

おもにウトロ側のほうが賑わっている

という話だった。


確かに相変わらず寂れた繁華街だし、その店も

繁盛している様子はない。


一夜明けて今日は知床横断道路を通り、ウトロに

寄って所要を済まし帰ってきた。


原生林の中を縫うように知床横断道路を走ると

やっと世界自然遺産らしさを実感する。

途中、霧に包まれた展望台で車を降りると

ものすごく寒い。

多分10度以下だろうか。

息が白かった。



ここからは激しく流れる霧の隙間から、ちらちらと

海に浮かぶ国後島が見える。



今回はいろんな意味で世界遺産を堪能させて

もらったのだった。

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