福岡 モンコレメモ

モンスターコレクションTCGのブログ。活動地域は福岡市周辺なので地方ネタも稀に書きます。モンスター全般大好きです

モンコレの世界(19)

2010-03-28 16:39:03 | モンコレの世界
■ホーリィの手記

【暗黒時代の伝承】
栄華を極めていた古代帝国。
天変地異に襲われたのか、あるいは人のおごりが招いたのか、崩壊の原因には諸説あるものの、その終焉は突然にやってきた。

そして世界に訪れたのが、混乱と戦乱の時代である。
この時代の記録や史跡はほとんど見つかっておらず、後に「暗黒時代」と名づけられることとなる。
確かにわかっていることといえば、この時代には古代帝国期に洗練された、魔法をはじめとする知識や技術の大半が失われてしまったということくらいである。

ほとんど手がかりがなく、後世の歴史学者や考古学者を悩ませ続ける空白の時代。
しかし、その暗黒時代から口伝で継承され続けてきたといわれる、ひとつの物語がある。
今なお親から子へ、子から孫へと語り継がれる著名なおとぎ話、「ホーリィの手記」である。

【荒唐無稽な物語】
世の大半の人々は、「ホーリィの手記」のことを単なるおとぎ話として認識していることだろう。
それは無理もないことである。
というのも、小さな村で修道女として過ごしていた主人公のホーリィが、赤髪の傭兵ボルカノに誘われて旅立ち、やがて世界の秘密にまで触れるという物語だからだ。

中でも「冥界の六皇子」が登場するくだりなどは、ひとりの少女の身の上に起きた出来事とは思えないほどの事件である。
一介の傭兵たるボルカノが単身、炎の魔神スルトへ立ち向かう場面も、現実とはとらえがたい。
こうした荒唐無稽な展開を数多く含むこともあり、多くの学者が「ホーリィの手記」は暗黒時代の文化を探る役には立つものの、登場人物や物語の大半はフィクションであると断じている。
もともと暗黒時代に創られた物語が、口伝で継承される間に、より大胆な脚色がなされていったというわけだ。

だが少数ではあるものの、中には「ホーリィの手記」の内容のほとんどが、現実に起きた出来事であると述べる識者もいる。
そうした者たちは、世界で起きる異変や奇跡の一部に、「ホーリィの手記」とのある種の共通点を見い出しているようだ。

言葉を介する異種族であれば、ゴブリンやドラゴンにまで「ホーリィの手記」がほぼ同じような形で伝わっているのが、その証拠であると言う者もいる。
そして確かに、なにゆえ「ホーリィの手記」が時代や種族を超えて伝わっているのかという点について、正確に答えられる学者はいない。
「時をこえて『ホーリィの手記』を伝える者がいるのだ」と信じる者もいるという。
  
《赤髪の傭兵ボルカノ》《炎の魔神スルト》《冥界の貴公子ベルゼブブ》

【神なる時蛇ペール】
ホーリィが持つ、形見の青い宝石。
その中には純白の翼を持つ白蛇、ペールが封じられていた。

過去と未来、時の狭間を行きかう力を持つ有翼の蛇竜のことを、「コアトル」と呼ぶ。
コアトルは平和的な竜族であり、その強大な魔力と強靭な肉体を、我欲や破壊のために用いるようなことは決してしないという。
ペールはコアトルの中でも特別な力を持つ存在であったようだ。
その齢は古代帝国期よりも遡り、六大竜王をも凌駕する魔力をその身に宿していたという。

《神なる時蛇ペール》

【双子の妖精クッキー&チョコ】
長年を経て人に住み続けられ、代々の住人の愛着によって安住の棲家となった屋敷には、ブラウニーと呼ばれる妖精が住み着くことがあるという。
この小さな妖精は、その名の示すとおりに茶色の肌を持ち、必ずふたり一組で姿を現すことからブラウニーズと呼ばれることもある。
人知れず家事や掃除をお手伝いしてくれ、一家の幸せを守ることで知られるブラウニーズは、屋敷とともに家人にも強い愛着を持つことがあるという。

とある魔女の館を訪れたホーリィは、名もなきブラウニーズと出会う。
クッキーとチョコ、ホーリィから名を授けられたふたりの妖精はその後、名付け親とともに旅立つこととなった。

《双子の妖精クッキー&チョコ》
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