ルビー・アイドル
廊下の向こうから現れたのは、不気味な赤い人形。
「どうする? 蹴散らしていくか?」
「当然! あたしも炎の魔法で援護するわ!」
ヴァーミリオン・ドレイク
「遠慮することはないわ! 焼きつくしなさい!」
アーニャの号令で、ドレイクは大きく息を吸い込んだ。
ファイア・スモーカー
「いいわよ、スモーカー! 存分に噴煙なさい!」
オニキス・アイドル
「アーニャ、ここからは歩きだ。足は大丈夫か?」
動かなくなったアイドルを踏みにじり、ラインズベルがあ
たしの心配をしてくれる。余計なお世話だけど。
エメラルド・アイドル
足下に砕け散った不気味な魔法生物の破片を調べながら、
先生はぼそりとつぶやく。
「さすが! だから宝石店が襲われたのね!」
サファイア・アイドル
「サファイアってことは……こいつは水属性ですね」
「やはり。こいつらジュエル・アイドルは、属性に関係す
る宝石から生成されているということだな」
トパーズ・アイドル
「今度は黄色か! クソ! キリがねえぞ!」
「ラインズベル、滅びの粉塵持ってきてる?」
「ねえよ! それより、なんでもいいから援軍呼べ!」
アメジスト・アイドル
「わからないのは、どうしてわざわざ六つの属性のアイドル
を用意しているかだ。なにを企んでいる」
「やっぱり、いろいろ盗んできたから?」
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