■鷹眼の行進歌
【空の傭兵たち】
バードマンは東部地方の空を守る傭兵種族である。
人間の知るバードマンの多くは、空中都市タージケントなどの浮島の周辺に姿を現す。
バードマンは青年男性ばかり見かけられる種族だが、女性・子供・老人は巨壁山脈の奥、地を歩く人の足ではたどり着けないような場所にある集落に隠れ住んでいるといわれる。
そして人間の目につく青年男性バードマンの大半は、人間やケンタウロスなどの、 . . . 本文を読む
■アポカリプスの魔剣
【ベルヴィオンの騎士たち】
今より遡ること千年ほども昔のこと。
時は六つの種族が世界の覇権を争う「六王国時代」。
その時代に、明白にはいずれの勢力にも属さない騎士団があった。
彼らは「ベルヴィオンの騎士」と名乗り、勇猛果敢に戦場を駆け巡ったという。
その騎士たちの主や目的がいったいいかなるものであるのかはわからないままだが、ひとつだけ明らかなことがある。
ベルヴィオンの騎士 . . . 本文を読む
■碧鱗ノ國
【密林の王国】
世界の南西に広がる、広大な熱帯雨林。
そこには、かつて六王国時代に栄えた種族の末裔たちが、居を構えていた。
リザードマン――中でも深い碧色の鱗を持つ一族――は、外界の人間からは未開の地と思われている密林を主なテリトリーとしている。
外見から、リザードマンに対して野蛮なイメージを持つ人間も多いが、その考えは大きく誤っている。
彼らは六王国時代に人間とならぶほどの勢力を持 . . . 本文を読む
■鉄と鋼の王国
【地下王国ガントル】
六門世界の北部は、森と山岳の多い地域である。
その山岳地帯の地下に存在するのが、ドワーフの築いた地下王国ガントル――別名「鉄と鋼の王国」――である。
北部地方の洞窟や地下遺跡にはトロールやゴブリンなども数多く居を構えており、ドワーフの治めるガントルは、古来より人の目の触れぬところであまたの争いをくぐり抜けてきた。
とはいえ堅固な地下施設を築き、錬成された強固 . . . 本文を読む
★地理
六門世界の地理や気候風土は、世界の極に存在する六つの元素に強く影響を受けている。
そのため六門世界は、大枠では五つの地方で区分されて説明されることが多い。
■中原地方
六門世界の中央一帯は、天空高くある聖の元素と、奈落の底にある魔の元素とがせめぎ合うことでバランスが保たれており、中原地方と呼ばれる。
広大な平原に大きな河川が流れ、農業や商業が活発な地域であり、春夏秋冬の季節がはっきりと . . . 本文を読む
★社会と文化
■社会における召喚術
召喚術は儀式魔法とならび、六門世界における最も高度な魔法技術のひとつである。
古代帝国が崩壊して以降、召喚術を学ぶには特別な教育を受ける必要があるようになった。
サザンに「大学院(アカデミア)」が設立されて以降は、大学院で召喚術を学ぶのが最も一般的な方法となっている。
時代が進むと大学院は六門世界の各地に分校を設立するようになるが、特別な才能を要する召喚術師の . . . 本文を読む
■深き者ども
【消えゆく「魔法の霧」】
世界の西部に広がる大海。
そこには数多くの魔物と、まだ明かされない謎の数々が潜んでいた。
近年、海洋技術や航海術が改めて見直され始めている。
西部地方に住まう者にとっては、海賊都市クロスボーンの近辺でおよそ200年ぶりに大規模な艦隊戦が行われたことは、記憶に新しいところであろう。
そもそも六門世界の海洋技術は、技術革新が目覚ましかった百年戦争期においてす . . . 本文を読む
■神獣の乙女
【空飛ぶ島アルビオン】
人の手の届かぬはるか天高く、「空飛ぶ島アルビオン」は漂流していた。
六門世界の天上は「聖」の領域であり、太古の昔より空は「聖」と大気を司る「風」の領域であった。
極東には「浮島」と呼ばれる、空中に浮かぶ島々が数多く存在しており、その最も有名なものが「空中都市タージケント」である。
しかし世界の空にはタージケントの他にも、あまたの島々がひっそりと存在しているの . . . 本文を読む
六門世界の歴史
六門世界の歴史は、記録に残るだけで2000年以上におよぶ。
一般に年号は、「中興の時代」に活躍した伝説の人物である聖リコルを称え、
BR(=Beforeリコル)とAR(=Afterリコル)で表記されることが多い。
■■年表■■
BR2000頃 古代帝国期
BR1000頃 暗黒時代
BR600頃 六王国時代
AR 50頃 中興の時代
AR200頃 百年戦争期
AR350頃 . . . 本文を読む
勢力「モンブラン錬金研究所」
【前世界の遺物】
こういうウワサがある。
世界は何度も繰り返されているのではないかというウワサだ。
そして近年、とある錬金魔導師によって生み出されたこの「錬金生物」は、前世界での世紀末に活躍した兵器なのだという。
真実は定かではない。
しかし、今までの錬金技術ではとうてい作ることのできなかった巨大な生物が、そこにはあった。
巨人の名を冠するこの錬金生物たちは一騎当千 . . . 本文を読む
六門世界の概要
東に「風」、西に「水」、南に「火」、北に「土」、天に「聖」、奈落に「魔」。
最果ての地に六つのエレメントの「門」を持つ「六門世界」。六門世界は生物から無生物にいたるまで、森羅万象が六つのエレメントから構成されている。
六門世界の万物は「真の名」を持つ。「真の名」とは六つのエレメントの理を表すもので、この世のありとあらゆるものは「真の名」に支配されているのだ。
神話の時代の後、一握 . . . 本文を読む