硬かったろう 痛かったろう 寒かったろう それにもまして辛かったろう もいちど打てよ そのピッケルで
人に問うものはなけれど秋の夜はMJQと純米酒
じじとばば孫健やかにと京のまち歩きに歩き男雛と女雛
人なみにひな人形をうち揃え孫に送れる老いやうれしき
身体反り声出ぬほどに泣く孫の我も泣きたや新米爺ぃ
腕の中孫泣き疲れ眠りいる寝息聞こえず乳吸う口音
産声に 聞こえてきます 秋の雨
初孫を 得る日は酒と 夜長かな
初孫も 長夜のさかなと なりにけり
初孫や 尽きぬ長夜の 独り酒
長雨と ショパンさかなに 秋上がり
水風呂に 浸りし猛暑日 妻の声
耳鳴りを 解き放つかな 蝉しぐれ
猛暑日や 食品売り場を 夜もすがら
人なれば我慢我慢と我慢して我慢の末に我は死に体