五月雨に カラスとび去り 入日かな
寝汗からつづく熱もち見送りの言葉淋しも山小屋の窓
風邪熱に朝日の念い空しくし小屋守(も)る君よ寂しからずや
朝日岳映す格子のガラス窓スキーシールを片寄せて干す
出づは出で静けき小屋の窓辺より雪解の沢にうぐいすの声
雪倉と朝日を望むシュルンドのいで湯に浸(い)れば苔むす湯船
雪の上(へ)の踏み跡おほに湯けむりのにほへる方に我を誘(いざな)ふ
岩肌を湯けむり這えば岩間よりみ湯流れ出で我湯に游ぶ
湯の花のからむ湯に立ち大蓮華広げる両手の中におさまる
蒼天と境に雪積む雪倉を石積む湯船の薬師湯ゆ見む
石を積む湯船を平らにあふれ出す湯面(ゆづら)は空の青を映して
シュルンドと笹に埋もれてうら青きブラックホールの三国一の湯
入日さし炊げるにおいただよえば戻る声する山小屋の窓
風邪熱に朝日の念い空しくし小屋守(も)る君よ寂しからずや
朝日岳映す格子のガラス窓スキーシールを片寄せて干す
出づは出で静けき小屋の窓辺より雪解の沢にうぐいすの声
雪倉と朝日を望むシュルンドのいで湯に浸(い)れば苔むす湯船
雪の上(へ)の踏み跡おほに湯けむりのにほへる方に我を誘(いざな)ふ
岩肌を湯けむり這えば岩間よりみ湯流れ出で我湯に游ぶ
湯の花のからむ湯に立ち大蓮華広げる両手の中におさまる
蒼天と境に雪積む雪倉を石積む湯船の薬師湯ゆ見む
石を積む湯船を平らにあふれ出す湯面(ゆづら)は空の青を映して
シュルンドと笹に埋もれてうら青きブラックホールの三国一の湯
入日さし炊げるにおいただよえば戻る声する山小屋の窓