若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

生まれて初めて優勝しちゃいました♪

2006年11月29日 | 青年会議所の十四代目
ゴルフの話です。僕は年に2回ほどゴルフをする機会があるのですが、今回青年会議所(JC)の行事で久し振りにゴルフをしました。

昨年は理事長をさせて頂き、本当は卒業している歳なのに「直前理事長」として居残りしました。今年は本当に最後のJC年なので、やはり感慨深いものがあります。

現役としてプレーする最後のゴルフで優勝させてもらえるなんて♪ましてや生まれて初めての優勝!嬉しいです!(画像は賞品のパターです)

今回の大会に浮羽JCから参加したのは僕と次年度理事長の林田君の二人だけだったので「二人で賞品を獲って帰ろうや!」と言っていたんです。ちなみに次年度の林田君は敢闘賞を頂き、宣言どおりの結果というのも想い出に残りました(笑)。

スコアですか?105です(笑)「105で優勝させるの難しかったんですよ~」と言われました。そうでしょうね…。

博多港に面したデザイナーズマンションのペントハウス

2006年11月28日 | 近ごろの十四代目
今日はちょっとセレブな気分になりました。博多港に面したデザイナーズマンションのペントハウスでのホームパーティにお呼ばれしたのです。

お声をかけて下さったのは建築家の松岡恭子さん。以前、高山美佳さん福大の田村先生と4人で吉井町の「十八」で飲んで楽しい時間を過ごしました。その時以来なのですが、「今度は福岡で飲みませんか?」ということでした。

松岡さんが手がけたそのマンションは、博多港に面して建っていて福岡都市高速の荒津橋からよく見えます。とても素敵な建物なのですが、そのペントハウスは更に凄かった。眼前の景色が圧巻です。

若竹屋のお酒をたくさん用意して頂き、美味しい料理と会話を楽しみました。西部ガスの小川社長と松岡さんのご家族、以前から付き合いのある「博多織・千年工房」の岡野君・田村先生らと集まり会話も尽きる事がありません。

小川社長とは初めてお会いしましたが、ざっくばらんなお人柄で周囲の方を包み込む優しい眼差しに、一度にファンになりました。九州を代表する企業の経営者なのに偉ぶったところがなく、本当の謙虚さとは真に実力を持った方にこそ備わるのか、と感じ入った次第。

田村先生とは岡野君のご縁で知り合いましたが、いつお会いしても不思議な方です。実は「ローカルマニフェスト推進ネットワーク」の会議に出席されていた頃から知っていたのですが、「21世紀博多織JAPANブランドプロジェクト」で初めてお話しました。かと思えばあるところでは「食のビジネス」について語り、またあるところでは「地域活性と都市の再生」について語る。「先生はマーケティングがご専門のはずですよね?学生時代はどんな勉強をされたんですか?」と尋ねたら…「僕は星が好きでさ、大学では地球物理学を専攻してたんだよね。なんで商学部の教授してんのか自分でもわかんないなぁ、わっはっはっ」だって(笑)。

松岡さんのお父上が歌い上げるカンツォーネ(美声♪)を聴きながら楽しい夜は更けたのでした。

50歳から貝原益軒になる

2006年11月24日 | 載ってる十四代目
今日は、作家の山崎光夫先生福岡ライブリー学院の調先生とご一緒させて頂きました。

山崎先生は先日、「心と体のことわざ養生術 50歳から貝原益軒になる」という本を上梓されたばかり。その中に「博多練酒」のことをご紹介頂いたことからご縁をいただきました(貝原益軒はその著書「筑前国続風土記」で練酒のことを博多の名産品として紹介しているのです)。

「十四代目といえば、、柿右衛門も十四代だね」そんな会話から、源右衛門窯、小石原焼、古伊万里、江戸期の輸出品、日本茶、貝原益軒、果ては邪馬台国のことまでと話は広がります。連想ゲームではありませんが、それぞれに見識の深い方々とお話が繋がっていく様はとても面白く、楽しいお酒を飲みました。

貝原益軒は「養生訓」を著した事で知られる江戸期の人物ですが、福岡藩士であることを知る福岡県人は意外と少ないようです。益軒は「自ら楽しみ、人を楽しませて、人の道を行う事こそ、人として生まれた甲斐」であるという精神を説いたといいます。封建時代に自由でゆとりある心を持てたことは奇跡的だと山崎先生は言われました。その精神は経営者としても大いに求められるところと思います。

平均寿命が40歳代の江戸期に、生まれつき身体が丈夫ではなかった益軒は、それでも84歳まで長生きをします。生涯で九十八部二百四十七巻に及ぶ著述をし、しかもそれらは50歳を過ぎてからの刊行がほとんど。80歳を超えても10冊以上の本を出版しているそうです。山崎先生のお話を伺いながら、僕はサミュエルウルマンの「青春」という詩と、平櫛田中と祖母のことを思い出していました。

株式会社紅乙女は、私の祖母が63歳で起業し94歳の今尚現役の経営者です。何かを始めるに遅すぎるという事はない。心が老いた時に終わりがやって来るのか。山崎先生の話を聴き、祖母を思い、そんなことを考えた一日でした。

囲(かこみ) 酒肴小路店

2006年11月22日 | 飲んだり食べたり
今日は「囲(かこみ)酒肴小路店」の1周年記念にお邪魔してきました。ここは博多駅本店(ヨドバシカメラ向かいガード下)の姉妹店として去年オープンしたお店です。

備長炭でじっくり焼いた宮崎産「はやま地鶏」と、目の前で作る純豆富、石臼引きした香り豊かな蕎麦が自慢。店内はシックで落ちついた雰囲気だけど、仲の良い友達と和気あいあい、気軽に入れる和風ダイニングです。焼酎も豊富に揃っていますし、お酒はもちろん若竹屋が揃っています♪

ここ、1年前は駐車場だったんですが、ジャスマックとタマヤが出来て風景も変わりましたね。

福岡国税局・酒類鑑評会表彰式

2006年11月17日 | 近ごろの十四代目
今日は福岡国税局が主催する「酒類鑑評会」の表彰式に出席しました。

お陰さまで若竹屋酒造場は今年も「吟醸酒部門」と「純米酒部門」で優等賞を受賞しました。福岡国税局が酒類鑑評会の開催を始めて40年ほどになりますが、若竹屋はこれまで一度も入賞を外した事はありません。それだけに毎年、大きなプレッシャーもかかります。

清酒鑑評会はそもそも清酒製造技術の研鑚を目的として始まりました。福岡国税局のそれは全国新酒鑑評会の予選のような意味合いも含まれています。しかし近年はそのありかたについても様々な議論がなされ、審査方法なども以前とは大きく変わってきました。

地酒ブームの頃、鑑評会の入賞は蔵元の市場評価に結びついたため過剰なセールスプロモーションに利用されたり、また入賞しやすい酒造りの「傾向と対策」などに振り回され画一的な「大吟醸」が横行したこともあります。

若竹屋はもともと個性の強い、クセのある(笑)酒造りを身上としていたところがあります。父・十三代伝兵衛は工学博士でありながら昭和40年代の吟醸酒黎明期に、あえて江戸時代の酒を復活させるような人です。(それだけの技術がありながら昔の酒造りをするなんて伝兵衛はバカだ)と陰口を叩かれたそうですが、父にはある思いがありました。

米を磨いてすっきりとした味と良い香りを出す。その技術は先進的なものだが、酒造りの本質を見誤り、香りと淡麗さを追求する余り米の磨き合戦になりかねない。その時は焼酎などの蒸留酒に酒は取って代わられる。香りと淡麗さは焼酎の世界でこそ生きるものだからだ。「米の力と旨味を引き出す」それが日本酒の、若竹屋の追求するべき本道だ。

父の懸念は現在、不幸にも当たってしまっているのかもしれません。業界としてもその事に気づき鑑評会のあり方が見直されてきているのでしょう。

鑑評会の評価に振り回されず、若竹屋らしさ溢れる酒を造ろう!と私は蔵のみんなに言っています。しかし鑑評会では必ず入賞しなければならないよ、とも言います。技術的な裏づけがあるからこそ自信を持って「若竹屋らしさ」を口に出来るのです。困難な要求に今年も製造部のみんなは応えてくれました。本当にありがとう。表彰式で名前を呼ばれる時に、そんな感謝の気持ちで一杯になりました。


経営者フォーラムを開催しました

2006年11月07日 | 同友会の十四代目
福岡県中小企業家同友会が主催する「第18回福岡県中小企業者経営者フォーラム」がありました。私は第1分科会の座長を仰せつかり、ネッツトヨタ南国株式会社横田社長のご講演を企画させて頂きました。

9月上旬に高知を訪ね横田社長と打合せをさせて頂きました。その折にも沢山の教えを頂いたのですが、今回の講演も素晴らしいものでした。

ネッツトヨタ南国は「私たちは人間性尊重の理念に基づき、第一に従業員満足を追求する会社です。そして、その従業員の総意としての私たちのあるべき姿として、お客様満足を追求し続けます」という信念に基づき、既成の自動車ディーラーのビジネスモデルを大きく覆す、斬新な事業運営を実践されています。近年では、日本全国のトヨタ販売会社(295社)の中でお客様満足度ナンバーワンを連続達成。また、自動車文化の発展と地域社会貢献を目的として、1995年にモータースポーツ場「モーターランドたぢかわ」(大豊町)、2001年には四国自動車博物館(野市町)、を開設。2002年11月には日本経営品質賞を受賞するなど、さらなる進化に向かってチャレンジを続けている企業です。

講演要旨はまた別の機会に紹介したいと思いますが、横田社長には講演の後も遅くまでお付き合い頂き、また深いお話を聴かせて頂きました。翌日は大分での講演という多忙な横田社長、ぜひお身体にはご自愛ください。

この「経営フォーラム」では今回も1000名を超える経営者の方々が集まり、それぞれに深い学びをされていました。「福岡の経営者は熱心ですね。1000人規模の勉強会というのは地方では中々ないでしょう。うらやましいですね」と横田社長に言われたことは嬉しくも身が引き締まりました。勉強して安心するような経営者にならぬよう、学びの実践をしていかねば。

参考書を買い揃えただけで勉強しなかった受験の経験があるからなぁ…(笑)

住吉酒販の新装開店に思う

2006年11月05日 | ものおもう十四代目
若竹屋が日頃大変お世話になっている『住吉酒販』さんが、新たに建物を建て直して新装開店されました。住吉酒販さんは、全国地酒・焼酎の専門店として福岡内外に知られる素晴らしい酒販店です。庄島社長は人情味溢れる魅力的な方で、私も密かに兄と慕っています。

若竹屋「秋の蔵まつり」最終日にお披露目があり、副社長と山川さんが店内試飲会のお手伝いに行っていました。僕は「蔵まつり」の終礼を済ませてから懇親パーティ(住吉日本料理・KOGA)に駆けつけました。酒類小売業は競争も激しく経営環境は楽ではありません。そんな中で大きな投資をして改革に取り組む庄島社長の決意には並々ならぬものを感じました。

事業の永続発展を阻むもののうち、同族企業に多く見られることは「経営者が自己革新をしない」事であると思います。僕はこれを「経営のエンパワーメントが失われる」と表現していますが、要は過去の成功体験にしがみつき、痛烈な自己批判をせず、危機感を覚えないため、自己革新の機会を失っていく、これが同族企業の経営者に起こりがちな問題点のひとつだと思うのです。

上場企業などでは資本と経営が分離しているため、業績悪化を招いた経営者は退陣や降格を株主から求められます。でも同族企業では業績悪化が続いても経営者=オーナーは自ら辞めるとはナカナカ言い出しません。つまり自己革新が行われない社風を経営者自らがつくりあげてしまうのです。

大企業であっても経営者が最大株主(オーナー)であれば同じです。そして自己革新のない組織はやがて衰退します。水島一族の「そごう」しかり、堤「西武」しかり、中内「ダイエー」しかり、です。我々中小企業はなおさら自己革新を必要としているはずです。

その反面、経営者がオーナーであることは長期的戦略に基づいた経営を行えるという利点もあります。子息などの事業承継者がいれば長期的な育成もできます。長寿企業に同族経営が多いことも事実です。

中小零細事業のが永続発展するために、経営の世代交代・事業承継は自己革新の最大のチャンスとも言えるでしょう。そして自己革新する仕組みを経営の中に創ることも重要でしょう。私は創業した「創風工房・桝屋」の就業規則に「代表取締役の定年65歳」と明言していますが、それは自分に対するシバリでもあります。

「人間は衣食満ち足りている時は誰でも善人、苦しい時にこそ真の人間性が問われる」と言われます。けして楽な経営環境ではない中、新しいチャレンジをし、経営の革新を図ろうとする庄島さんの行動力に、また大きな気付きと勇気を頂きました。若竹屋も住吉酒販さんと共に愛と尊敬を分かち合える会社として更に精進しなければ、と思いました。

懇親パーティにはスタッフの皆さんを始め、多くの取引先やご友人の方が集まっておられましたが、光栄にも「締めの挨拶」を庄島さんに指名頂きました。



「ここに集まっている皆さんは、住吉酒販が販売力のある店だから、という理由でお付き合いをしているわけではないと思います。庄島社長はじめ素晴らしいスタッフの皆さんと、人間同士としての信頼関係が根底にあるのです。味に厳しい庄島さんが深夜、私の携帯に電話をかけてきた事があります。なにか酒に問題があったのでは?と恐る恐る受話器をとったところ『林田君、この酒は美味い!よく頑張ったな!』といわれた事があります。私はお礼を言いながら泣きました。そんな庄島さんが、ここにいる僕らはみんな、大好きなんです。」

そんな挨拶をさせて頂きました。住吉酒販の益々のご発展を心から祈念しています。

スマートで雰囲気のある素敵な新店舗になりましたが、庄島さんはこれ以上カッコ良くならないで下さいね。一緒に飲むとき庄島さんばかりモテルの癪ですから(笑)。

若竹屋・秋の蔵まつり

2006年11月01日 | 近ごろの十四代目
秋晴れの気持ちのいい日が続いていますね。
今週末も天気がいいそうですよ。
若竹屋の「秋の蔵祭り」に遊びに来ませんか。

★普段出荷しない蔵の奥に眠っている酒が飲める(珍!)★
★限定出荷した大吟醸などの酒が利き酒できる(希!)★
★美味しいお燗酒の飲み方がわかる(学!)★
★蔵まつり名物!空クジなしの福引(得!)★
★造り酒屋手づくり「酒蒸しパン」(旨!)★

他にも・・・新鮮野菜や手づくり漬物・世界一のソーセージ
などなど美味いものが一杯の青空市場・・・和太鼓やアコギ
のライブもやってますよ♪
楽しさ一杯の田主丸の秋を満喫できま~す!

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日 時 2006年11月3日(祝)・4日(土)・5日(日)
午前10時~午後4時

場 所 福岡県久留米市(旧浮羽郡)田主丸町706
お車で 大分自動車道・甘木ICから田主丸方面へ15分
JRで 久大本線の「田主丸駅」より徒歩10分
バスで 久留米より西鉄バスにて日田・吉井方面、
    「田主丸中央バス停」下車、徒歩3分
    詳細地図はこちら
問合せ 若竹屋酒造場 電話:0943-72-4956

飲酒運転は犯罪です。お車での来場者はお酒を飲めません。
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若竹屋から車で5分のところには、「巨峰ワイン工場」と
「胡麻祥酎紅乙女・山の貯蔵庫」が隣接してあり、どちら
も見学と試飲ができます。日本酒とワインと焼酎と、色ん
なお酒を一度に楽しめる田主丸。

福岡市内からなら、車でちょうど1時間。
公共交通機関を使ってなら80分。
秋の週末のショート・トリップに田主丸はぴったりです♪
ぜひ遊びに来てください。