其れでも気になる若手選手が居る。
ヤクルトスワローズの村上宗隆である。
先日、史上3030人目で通算100本塁打を達成した。
21歳7ヶ月での達成は、清原和博が達成していた21歳9ヶ月を抜いた。
此れは野球音痴の吾でも素直に凄いと感心した。
さて、村上選手がヤクルトスワローズへの入団時に、高校通算110本塁打を記録して鳴り物入りで日本ハムファイターズにに入団した清宮幸太郎で、球界が盛り上がっていた。
清宮、清宮、清宮…。
当時は清宮で一色だった球界。
其の後もプロでも大記録を打ち立てるだろうと大いに期待された。
併し、蓋を開けてみればサッパリだった。
今や清宮の話題すら聞かなくなった。
学生時代に大記録を打ち立てて、プロでも同様に活躍した選手は少ない。
昨今数名居るが、代表的な選手を挙げると、清原和博、松井秀喜が思い浮かぶ。
学生時代に大活躍してプロで通用しないと云うのは、其の実力が張りぼてだったか、初めから無かったからだろう。
其の時がピークで、後は下がるのみだったのである。
思い出したが、ハンケチで一世を風靡した斎藤佑樹が典型的な例である。
プロ野球に入った途端、泣かず飛ばずで今以て燻り続けて居る。
怪我等もあるが、余りにも悲し過ぎる現実である。
当時、斎藤佑樹がプロか大学進学かの時、斎藤を大学進学へ推したのが王貞治である。
今プロで色濃く染まるよりも、大学進学してからの方が良いと、斉藤を大学進学へと向かわせた。
結果論ではあるが、当時斉藤がプロ入りしていたら、少なくとも今よりは成績を上げていたかも知れぬ。
高校、大学で投げ続け、斉藤佑樹と云うピークを向かえて降下していた…。
王貞治の罪は大きい。
今も解雇放出されずに居るのは、実績よりもキャラクターで留まっていられるのだと思う。
野球は成績も大事だが、際立つ雰囲気も必要である。
話が逸れた。
期待の若手で、幾ら高校時代に活躍して大記録を打ち立てても、プロでは通用しない事も在る。
清宮の場合は、コーチの指導を殆ど無視して、フォームを変えようとしなかったと聞く。
そう云った思い上がりが己自身の成長を止める。
此れは野球界に限った事では無い。
吾の職場にも、大いなる勘違いをして道化師の如き奴が居る。
何処にでも一人は居るものだ。
人は素直と謙虚であらねばならない。
卑屈になれと云うのでは無い。
能ある鷹は爪を隠す。
実るほど頭を垂れる稲穂。
承認欲求が強いのが人間の性である。
吾は素直になれぬし、謙虚さの欠片も無い。
卑下と卑屈で日々を過ごしている。
吾に素直さと謙虚さが在れば、もっと豊かな人生を送れて来たのかも知れない。
今となっては後悔ばかりである。