地球上の生物の中で一番呆気無い。
幾ら健康に気を使っていても病に罹る。
色んな健康法が乱立していて、どれが本当に効くのか解らない。
例えば、コーヒーを飲む事一つ取ってみても、見解が別れる。
一切やめた方が良いと云う見解、1日3杯程度飲んだ方が大腸癌になるリスクが大幅に減るとかクロロゲン酸が血圧の上昇を抑えるとか…。
何々健康法とか、朝は白湯が良いとか。
だからと云って、無茶な飲食をして不摂生をしても良いと云う訳では無い。
伯父は、酒は飲まず、煙草も呑まず、睡眠はしっかり取る、食事も腹八分目、運動も適度にする。
もう健康オタクではないかと云う伯父だったが、癌で死んだ。
葬儀の際、「健康には人一倍気を付けていたのに何で?」と声が漏れていた。
病に罹るまいと云う恐怖心、強迫観念が強すぎると其れが大きなストレスとなって身体に伸し掛かる。
其れが大きな引き金になったのではと思っている。
伯父の部屋には各種類の健康雑誌が置いてあったのを憶えている。
呆気無く他界した、吾の知人がいる。
毎年の健康診断も異常無しの、普段から健康自慢の奴だった。
奴によく云われた。
「病は気から。お前そんな薬ばっかり飲んでどうする」
吾は元来から臆病で、何か在れば弱音を吐くし、ちょっと体調がすぐれないと薬局に飛び込んで薬を買い漁る。
其れでも不安が拭えなければ医者に駆け込む。
医者からは、「もうちょい気楽にいなさい」と云われ、恥を掻く始末。
大抵は薬局で治る。
なので、薬は手放せない。
漢方薬が身体に合うのか、身体が楽になり非常に助かっている。
前置きが長くなった。
「沸騰ワード10」の出ていた山梨のキノコ王が亡くなっていたと報道を見た。
驚いた。
いつもタンクトップ姿で、健康其のものだった。
心臓大動脈解離だったらしい…。
石原裕次郎や加藤茶も大動脈解離だった。
キノコ王の故・金子 修氏。
突然の発症だったのだろうか。
映像では、健康其のものに映っていた。
貧弱で不健康そうに見えても細く長く生き抜く人もいる。
此れは比べる事は出来ないのかも知れぬ。
極端な不摂生や健康法をする事をしなければ、心穏やかに過ごせるのかも知れぬ。
仕事や人間関係のストレスが在るので、心穏やかにと云う訳には行かぬのが現実。
吾は基本はネガティヴスタートの人間なので、これからもビクビクしながら生きて行くのは変わらない。
「武士は食わねど高楊枝」と痩せ我慢せずにやって行こうと思う。