天草の祇園橋を見たあと、もう一つ見学しておきたい場所がありました。
それが天草四郎ミュージアムです。
そのミュージアムに行く途中、お土産物が揃うリゾテラスなるものがあるというので、そちらにも寄るべく
さっそく橋を渡って上天草方面へ。
道中、このあたりの名産である不知火(デコポン)の直売所や、車海老の養殖所&直売所を見かけます。
デコポンはまだ時期が早かったので買えなかったですが食べたかったなぁ(´・ω・`)
快適な島内の道路を走り、
リゾテラス天草という、お土産物の揃う施設に到着。
リゾテラスはまだ新しくてオシャレな雰囲気。
その隣には
真珠を扱うパールセンターがあり、こちらは昭和の雰囲気ぷんぷん。
バブリーな真珠の神輿も飾ってあるのでこれは注目です。(一体何粒利用しているのか!?)
一通り、リゾテラス周辺をぐるっとして、買い物をしたあと、
車を走らせ、もう一つ寄り道。
「たこやき王ちゃん」。
こちらは出川さんが充電旅でたこ焼きを食べていた場所です。
塩のたこやきを購入。タコが大きい!
そこからほどなくして、
目的地の天草四郎ミュージアムへ到着。
閉館一時間前だったので、
ササッと検温&記入を済ませて中へ。
順路を進むと
扉が開かれるのですが、
そこだけちょっとディズニーぽい(笑)
中に入ると、
天草四郎が乱を起こすことになるまでの、日本の歴史や庶民の暮らしについてなどが展示されています。
禁教令で使われた踏み絵が、最初は紙製であったことや、
隠れキリシタンである人の葬儀のとき、お経をあげて一見仏教徒のように見せかけ、そのお経を解くためオラショというのを壺に唱える儀式を行ったという(経消しの壺)、その壺の実物も展示されていたり、なかなか興味深い展示があります。
スタッフさんが、
「これからシアターで上映がありますのでどうぞ」と声をかけてくださったので、
「みます!(・∀・)」と、ホールに入りました。
約10分程度、農民たちと天草四郎が籠城したいきさつが上映されます。
これを見ると、
今までの教科書で習った天草四郎とキリシタンのイメージが少しだけ変わります。
というのも、天草・島原の乱でお城に籠城した人たちは一致団結しているものだと思いこんでいたのですが、どうやら、村の人がそう言うからついてきた、とか、戦いに参加するつもりはなかったけど流れで断れず、連れて来られた、という人も多かったようなのです。
そういう"あんまり乗り気ではない"人たちの心理を唐津藩は利用して、
お城に立てこもったキリシタン軍を少しずつ弱体化させたという、頭脳勝負的な話を知ることができました。
天草四郎も、お告げによってたまたまピッタリだった青年だったために、若くして祭り上げられ色々率いないといけなかったのかなぁなんて、少し気の毒に思ったり。(あくまで想像)
それにしても、何万もの人が犠牲になったのであるから、その時代は恐ろしいと思うと同時に、今がとても自由な世の中だということもありがたく思うのでした。
でも、今コロナ禍で、不景気になり色んな不満が溜まってるというのは、
この頃の天草の状況(不作なのに年貢アップで上に反発)とも似ているのかもしれません。
もう少し文献を詳しく見てみたかったのですが、
閉館時間になってしまったので、駆け足での見学になりました。
しかし、新しい解釈をできたのは収穫です。
ますます、天草・島原の乱について調べてみたくなりました。
今回の旅は、
日奈久→水俣→出水→天草
と来たわけですが、
たくさんの歴史(ちょっと今回は哀しい歴史多め)が勉強できました。
観光というよりは、修学の旅。
そのぶん、
色々心に刻まれたような気がします。
愛犬のヒメも時々散歩しつつ、無事に一緒に旅を回れて良かったです(*^^*)