ダイビングショップ店長のサンマリン・ナラザキでございます。
減圧症にならないために・・・続きです。
まずは「水深・1日の本数」についてです。
最近のダイビングは、水深30Mとか普通になってますが、
個人的には、15M以深は暗くて怖いから大嫌いで、
10M超えたらもうそれは減圧症のリスクが大きい
立派なディープダイブだと思っていますので、滅多に18m以深に
いくことはありません。
5M以内のダイビングがどれだけ楽しいかを小一時間語れる私としては、
世界中のダイビングポイントをMAX10M前後にして欲しい、と思う
くらいです。(浅いダイビングなら減圧症にならない、ということではありません。)
私だけかもしれませんが、色んな海に行くたびに、もう一度ダイビングポイントや
コース取りを見直す必要性があるのではないか、と年々感じるようになりました。
あとは声を大にして言いますが、1日3本(それ以上も)が普通になっている現在の
日本のダイビングスタイルは、1日1本または2本のダイビングと比較して、
減圧症のリスクを相当高める行為だと認識して欲しいと思います。
その上で、飛行機や高地への移動時間、休憩時間や疲労感の軽減、
エネルギー・水分補給、身体的・精神的ストレスのコントロール等、
綿密に計画を練って欲しいと思います。
もちろん、人よりも深く、多く水中世界に行くこともダイビングの楽しみのひとつ
だと思いますが、やはりそれは健康面・体力面・スキル面、すべてにおいて
トレーニングを積んできたような、限られたダイバーだけに許される楽しみ
なのだと思います。
皆さんは、1日3本潜るために、日々特別なトレーニングをされていますか?
1日3本のスタイルは、最初はダイバーのニーズではなく、1本でも多く潜らせて、
営業数字を作りたい、という業者側の営業ベースからできたものです。
それがいつしか、内容問わず本数が多い=経験値が高い=上級者(脱初心者)
のような構図になり、雑誌とお店がタッグを組んだ「どうせ行くならたくさん潜ろう!」
キャンペーンにも乗せられて、日本特有の本数至上主義に拍車をかけたように思います。
(深場推奨主義も同じような構造です。)
本来は私たちからこのような行き過ぎた商業主義を是正し、お客様の減圧症問題にも
もっと関心を持たなければならないのですが、少しずつ
そのようなダイビングショップが増えているとはいえ、
すぐに全面解決することは難しいと思います。
ですので、まずは一般ダイバーの方々がダイビングショップに依存しすぎずに、
ダイバー個人としての安全意識を高めて欲しいと思います。
業界の者として大変身勝手な話ですが、安全意識を高く持つ賢明な一般ダイバーさん
が多くなれば、ダイビングショップも必ず変わると思います。
次は水分補給について、大して役に立たない経験論を
自分勝手に述べたいと思います。
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ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました(^^)
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