偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

「やらせ」だとしても辻褄あわん~そしてもうひとつの大きなイシュー<さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020>

2020年04月19日 17時30分02秒 | ◎ツッコミ思案neo
 80年代のどっきり企画とかって今考えるとアウトなものが多い。コンプライアンスが厳しくなったとか、厳しすぎるとか嘆く声もあるけど、ちゃんと見ると「そもそもこれ人として元々ダメだろ?」みたいなのもけっこうある。
 昨日、フジテレビで放送の<さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020>。なんか低迷したフジテレビが「ええい、ままよ」と放った80年代のゴミを詰め込んだ毒まんじゅうの様相。掟破りのヘイルメリーパスにしか見えなかった。

 所謂「隠し撮り」なんだが、この手法はいろな方面に承諾をとる必要がある案件。山崎夕貴アナが夫・おばたのおにいさんの実家に里帰りするところをその実家にカメラを仕掛ける。これは実家がグルということらしいが、放送にあたっては被写体の許可も必要だろう。恐らくは山崎アナは事前に説明を受けてて、「はじめて見たような顔をしろ」と演技指導もされたのだろう…とここまでは、まあまあアリか。でも視聴者からクレームがきたら「あれは実は放送前には知らされてたんです」とでも説明するんだろうか?

 どうしてもタネのわからない手品、それはフジテレビ倉田大誠アナウンサーと佐野瑞樹アナウンサーの親密ぶりを隠し撮りしていじるくだり。まずはクリスマスイブのディナー隠し撮り。次は箱根旅行の旅館隠し撮り。
 これは出演者への「直前告知」だけでは辻褄が合わない。店や旅館はなぜカメラの設置を許可したのか問題。いやそれ以前に最終的に予約が入っていることを確認するプロセスもあるはずだがそれもダダ洩らしなのか?佐野アナが全国区の有名人なのでスタッフの行動に「犯罪色」はないと判断できた?そんな言い訳が通用するだろうか?旅館のほうは浴室隠し撮りまであった。

 本人たちには直前告知したのであろうと書いたが、してないパターンも考えられる。収録ではじめて明かし、「別に放送ではカットすることも可能だけど」と形式的に拒否権の存在を告知する、
とか。
 実際には「断れない」構図があるのだから典型的なパワハラなのだが、訴えて残留という文化が日本にはあまりないから、ここは行く末を考えると「番組が面白くなればいっか」と自分に言い聞かせて無理矢理納得したパターンか?

 それとて旅館とレストラン側のコンプライアンス問題は残るが、大手キー局として、もうひとつ大きな問題がある。
それは
「おっさんずラブ茶化し問題」だ。
 これは炎上したとんねるずの保毛尾田ネタと同じメンタリティーぢゃね?

 テレ朝系列の秋田朝日放送 (AAB) にからフジテレビ (FNN・FNS) 系のNST新潟総合テレビ中途入社した高橋正和アナは
「面白ければなんでもいいというフジテレビの文化が嫌い」
と言っていたが彼は正しい時代感覚を持っている。
 なんか、またここで清水富美加(千眼美子)の騒動を思い出してしまった。あれは「労働問題」や「#metoo」問題を含んだ、退所問題だったはずなのに、なぜか洗脳による新興宗教への入信問題に塗りつぶされてしまった。労働問題についても芸能人たちは口を揃えて、
「芸能界はふつーの仕事とはちがうんだよ」
と諭すように力説していたが、「現状を受け入れた」女子アナたちがジャーナリズムの中の一員ではなくテレビタレントというメンタリティしかないのであれば辻褄が合うが、だとしても時代遅れではある。

 保毛尾田ネタにしてもとんねるず世代のLGBTなタレントの方々の中には擁護するような意見をしてた方がいたが、それもテレビタレントとしてのメンタリティーから出た思考ぢゃねーかと。

 フォーリンラブのバービーは自身の自虐ネタに傷つけられたという容姿にコンプレッククスを持つ女の子から手紙をもらって芸風について考え直したそうだ。 つまり芸人自身が「おいしい」と思っていても、或いはコンプレックスを武器に換えたと胸を張ってみたところで、間違った社会感覚の形成に加担し、多くの市井の人々を傷つけてしまったとしたら、それは許されないのだ。

「あたしはぜんぜん傷ついてなから平気
というのは統計リテラシーや文章読解能力の低い、さらにいえば公共心が実は低く、自己責任論推しな日本人らしい言い草だ。

まずはそこからぢゃない?

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