偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

先崎学とウォーレン・バフェットと

2008年11月02日 02時51分02秒 | ◎ツッコミ思案neo
 先週発売の週刊文春の連載コラムで棋士の先崎学氏がWBCについて
「短期戦では選手さえよければ監督なんてカンケーないと思う」
という発言をしていた。
 まぁ、自らを“野球オンチ”と前置きした上でのことではあるんだけど、このことからわかるのは人間いくらアタマがよくっても分野が違うとトンチンカンなことを言ってしまうんだなってこと。
 そしてキョービひとつのことで成功した人間というのは上からものを言うんだなってこと。

 このコラムを読んで最近読んだある本のことを思い出した。

その本ってのは
『史上最強の投資家 バフェットの教訓(THE TAO OF WARREN BUFFET)』
ってヤツ。
 全体的な感想としてはバフェットに過大な幻想を抱いていたおいらとしては、所詮は彼も市場原理主義という前提あっての存在なんだなぁとがっかりしたんだけどひとつ共感できたくだりがあった。

それは

ある分野の第一人者、たとえば、優秀なスポーツ選手や有名な芸能人が、畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、
一般大衆に身の処し方をあれこれ指南しようとする風潮に、わたしは強い違和感をおぼえる。
われわれが投資で大きな利益をあげられるからといって、世の中のあらゆる事柄に関して良い助言ができるだろうか?
こんな考えは常軌を逸している


ってやつ。

 まさにこの苦言は先崎学氏の愚考に当てはまる。

自分をオンチと認めているところが一見すると謙虚だけど、それでもあえて語るってのがむしろ奢りなんだよ。
だったら語らないのが賢い人のあり方というもの。
或いは自分は勝負師で戦略の専門家だから完全なシロウトとはいえないとでも思ったのだろうか?
まぁ「選手さえよければ」という発想にも彼の生き方も見えかくれする。
自分の力だけで人生わたっていけると思っている人が棋士には多いのだろうか?

自分がオンチと認めている分野でさえこうだから、わかっているつもりになっている社会情勢とかに関してはそのトンチンカンぶりはさらにひどい。
ワイドショーとか情報番組に出ているコメンテイターの方々ね。
裁判員とか死刑とかをアホ芸能人に語らせるなよな。
星野仙一もよく「ZERO」でトンチンカンなことを言ってるなぁ。



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