そして“なんだろう娘”のヤマジは被ばくした

　昨日の「チーム・バチスタの栄光」、物語は佳境に入り“手術死”した遺体を「死亡時画像診断（オートプシー・イメージング）」すべく強引に放射線科へ運び込むという緊迫したシーンを見ていて…
　へー、MRIも放射線科なんだぁ…そっか、CTなんかはもろに放射線なわけだからそういうくくりになるわなぁ…
…とここでふとこないだの「あいのり」を思い出した。

その回は「あいのり恋愛講座 人はなぜ一目惚れをするのか？」と題されたスペシャルで一時帰国した“なんだろう娘”のヤマジの脳を画像診断しながらインチキ脳科学者・茂木健一郎がウンチクをたれるというもの。

　なんだよ一時帰国って、ちょいちょい休憩入れながら撮ってんのかよ。

　と、とりあえず今回はバラエティのウラ事情についてはうけ流すとしても、こんな“お遊び”のために大量被ばくするなんて！
　ヤマジはリスクについてちゃんと説明はされているんだろうか？

　日本人のガンの3％はCT被ばくによるものというハナシだ。この数字については議論もあるようだけどCTが通常のX線撮影の数百倍の放射線量であることは事実で、いずれにしても疾患の発見と被ばくのリスクを天秤にかけてなるべく被ばくが少ない方向で検査しましょうというのは共通した世間の見解だ。

　頭部検査は他の部位とくらべて被ばく量は少ないというけれど、こんな“お遊び”はリスクと天秤にかける価値すらないのでは？

　BSE問題のときにレポーターに牛丼を食べさせてみせた演出が非人道的なワルノリだと非難されたことがあったけど数字だけでみてもそのリポーターがBSEになるよりCTで発ガンする確率のほうが高いんぢゃねーかな。
それにヤマジってタレントでもレポーターでもないんでしょ？