前回「コーブ」について書いたら予想外にアクセスがあった。
で、今回の「ザ・コーブ」の受賞騒ぎで、ふと昨年放送された「世界サミットたけしJAPAN」という番組のことを思い出してビデオを見なおしてみた。
この番組はいろんな国の人を集めて日本をとりまく様々な問題についてトークをするというもの。
その中でひな壇と別に設けられた卓を挟んで3人のオーストラリア人と日本人パネラーが議論するコーナー。
議題は「反捕鯨」
討論の前に反捕鯨の最前線、オーストラリア事情を紹介するvが流される
「The Chaser's War on Everything」という趣味の悪いバラエティ番組はホンモノの在豪日本大使に突撃インタビューを試み
「日本人を2~3人調査目的で殺そうと思ってるんですがご賛同いただけますか?」
などと平然と聞いてのける。
銛を持ったいかれたヤツが日本人観光客を追い回すシーンも。
そしてきわめつけはビール会社の反捕鯨CM。内容は各自見てくれたまへ→★★
さて、いよいよ討論だ。
豪州側は
スチュアート・オー(42才男)
アルバート・スミス(31才男)
ネジャット・シャニーノ(42才女)
フィル・ヘイル(35才男)
ケイテリン・ジルソン(19才女)
の5人だ。
スチュアート「クジラは人間の7才くらいの知能・知識があるんです。あれだけアタマのいい動物は殺してはいけません」
高橋ジョージ「じゃアタマ悪い動物なら殺していいの?おれなんか殺されちゃう」
麻木久仁子「具体的にクジラはどんなことができるの?」
スチュアート「群れで行動して複雑なコミュニケーションをとりながら危険を回避している」
麻木「そんな野生動物いくらでもいるんぢゃない?」
スチュアート「いるかもしれないけどクジラほど細かくない」
ネジャット「なんで日本人はクジラ食べるの?贅沢じゃない?他にいくらでも食べ物あるのに」
ブラマヨ小杉「日本人はクジラ食べる文化じゃないですか?なんであかんのですか?」
ネジャット「贅沢でしょ?必要ですか?」
小杉「食べたい側の気持ちはなんでだめなんですか?」
スチュアート「16世紀ごろは人を食べたりしてたけど、それは当時の価値観では許されたけど今はだめ、クジラも昔は許されたかもしれないけど今は知能が高いとわかったので食べたらダメ」
町山智浩「アタマいいって科学的に立証されてないですよ。クジラは知能テスト受けることができるんですか?犬や猿は知能テスト受けてます。」
スチュアート「(知能テスト受けなくても)長年クジラの行動を見ていればわかる!」
町山「そんなの知能テストぢゃないでしょ…ぢゃ、クジラの知能が人間に近いと言い出した人は誰だか知ってるでしょ?」
スチュアート「知らないです」
町山「ジョンCリリー先生ですよね。イルカの脳が非常に大きいから人間と同じくらい知能があるんじゃないかと研究してたアメリカ脳科学者で、この人が言い始めるまではそんなことを言ってた人はいないんですよ。彼は仮説として出しただけで、その後も実は実証されていないんですよ。反捕鯨思想はカウンターカルチャーそのものなんです。ニューエイジなんですよ」
スチュアート「じゃそれがカウンターカルチャーなんだったらなんでボクみたいな意見のオーストラリア人が大勢いるんですか?」
町山「それは政治的なこと。政治家が票を得るためです」
アルバート「政治的な動きは経済がほぼすべて。クジラ一頭につき2000万円の観光的価値があると政府が認めている」
小杉「観光資源ってハナシがすり替わってますよね?金儲けの道具を食うなってことですよね?」
(場内から拍手がおこる)
小杉「クジラがよってきて、おれ最近食われてんねんけど、やめさしてくれへん?っていうてるんならわかりますけど。もし6才の知能があったらそれくらいのこと言うでしょ。一方的に意見ぢゃないですか」
スチュアート「銛を刺されたときの叫びを聞くと人間の『痛ーい』と同じ声に聞こえる」
町山「全く科学的じゃないですね」
スチュアート「いや科学的じゃないかもしれないけど」
高橋「人の食文化に対して…」
ネジャット(割って入る)「だからはっきり食文化って言えばいいでしょ!」
高橋ジョージ「ちょっと待って聞いて聞いて」
ネジャット(割って入る)「いつも調捕鯨っていいながらやってるでしょ」
高「ちょっと何で人のハナシんときに割ってはいって…いい?なんで人の国の食文化に口出す権利があるの?」
ネジャット「日本は捕るんだったら食べるために捕るんだって言ってください、研究とか調査とかいって捕るのはやめて」
ここでV挿入
・調査捕鯨で捕った肉を流通させているのが豪州人は気に入らない
・調査捕鯨はIWC国際捕鯨委員会でも認められている
・捕獲したクジラの肉はムダにせず有効利用することが定められている
・豪は日本は調査捕鯨を隠れ蓑のクジラを流通させていると主張
等々
アルバート「調査捕鯨の数のわりに提出されているレポートの数が少ない。殺す必要はなかった」
ここで50人のひな壇外国人に質問
Q 捕鯨に反対?
結果、反対は50人中16人
JJ(28才・イギリス・男)「絶滅を防ぐために殺すという理屈がわからない」
嶌信彦「絶滅しないために“調査捕鯨”をやっているんです」
松本志のぶ「クロミンククジラが年に3万頭づつ増えているという報告もあります」
JJ「世界がやめているのに日本とノルウェーだけがやっている」
テロップ(捕鯨国は現在、日本・ノルウェー、ロシア、アイスランドなど10ヶ国)
麻木「他の国の捕鯨は油だけ採って捨ててるような捕鯨だから簡単にやめることができた」
アルバート「文化の話言い出すんだったら家帰ってキモノ着てこい!」
日本人パネラー一同「え?え?え?え?????」
アルバート「洋服を着て文化を語るのがいただけない。文化を言い出すんだったら髪のばしてチョンマゲにして刀さげてこい」
高橋「オーストラリア人は何代前から着てんだよ?文化は変化するんだよ!」
アルバート「洋服は変わっていいけどクジラはダメなの?」
麻木「何を残すか何を切り捨てるかはその国の人たち、その文化の中にいる人たちが決めること。外の人が決めるわけではない」
(ここで又ひな壇外国人にも意見を聞く)
クリス(54才・フランス・男)「なんでクジラだけ強調するの?」
スチュアート「人間に近い生き物だからだよ」
クリス「人間にいちばん近いのはブタだよ。心臓とか移植もできるし、アタマのいい動物というのなら犬か猿」
スチュアート
「犬はバカだよ!牛とかもバカなんですよ!」
不明「スチュアートさん犬は食べていいの?」
スチュアート「食べていいです!」
オジエル(34才・ブラジル・男)「なんでカンガルー、牛、ブタは殺しているの?いっしょなんだよ」
ケイテリン(19才・豪・女)「カンガルーは陸上の動物で数が把握できる。クジラは把握できないでしょ?」
日本人一同「把握してるよ!」
イアン(55才・イギリス・男)「実際に世の中にクジラ食いたい人がいる。それがなぜダメなの。なんで他の国の許しがないと食えないの。絶滅するまで食うのはよくないけどIWCは捕っていい量を決めてるじゃない。オーストラリアが偉そうに言う立場じゃないと思うね」
スチュアート「あのね、犬はどうか知らないけどクジラは殺されてることが分かるの!」
ここからはクジラ以外のネタになっていく。
------------------------------------------------------------
さて気になったところをいくつか
「群れで行動して複雑なコミュニケーションをとりながら危険を回避している」
言うまでもなく群れで行動する動物はいくらでもいるし、その多くは絶妙なチームワークをみせてくれる。
鳥や魚の幾何学的な編隊はある意味ほ乳類などの群れよりも高度といえないか?
集団でコミュニケーションをとって危険に対処するというのは植物でもある。森林浴でお馴染みの植物の発する揮発性成分のフィトンチッドは植物同士の通信に使われているのだとか。
例えば森のはじっこのほうで草木を蹴散らした輩がいたとしよう。彼が植物の敵だという情報は森の反対側まで伝わるそうな。
これは大学の生物学の授業で聞いた話だ。
「(リリー先生のことは)知らないです」
脳の大きさと知能とは必ずしも関係ないというのがいまの常識だ。カラスは最近になって以外とアタマがいいことがわかっているけど、戦略的にアタマがいいのと感情まであるかというのは又別のハナシだ。
そういう意味では科学は絶対的にものではないといえるけど、人と人とが意見の折り合いをつけるのに科学的な基準にたよるのは時には必要なことだ。
少なくとも今回の豪州軍のように何も客観的な根拠を準備していないというのは傲慢だ。
「なんでボクみたいな意見のオーストラリア人が大勢いるんですか?」
しっかりとした論拠があればこんな意見は出ないはずだ。
まるで「ボクはなんでアジア人に意見を言われるとムカつくんですか?」と言っているように見えた。
「銛を刺されたときの叫びを聞くと人間の『痛ーい』と同じ声に聞こえる」
うちのネコはコトバを話すといっているバカ飼い主と同じ次元だ。
実際、ネコの声ってヒトみたいに聞こえるけどね。
この季節、夜中の発情したネコの鳴き声で「え?女のヒトが叫んでる?事件?」とギョッとすることがある。
バカの象徴みたいに言われるニワトリの断末魔の叫びだって相当なものだ。
「いや科学的じゃないかもしれないけど」
だったら根拠はなんなんだろう
「日本は捕るんだったら食べるために捕るんだって言ってください」
商業捕鯨はダメだから調査捕鯨視点だろ…っていう。
ただ財団法人だのっていう方々はくだらないこともやらかしたりするから日本国民も注視していきたい。
「髪のばしてチョンマゲにして刀さげてこい」
なるほど、反捕鯨の根拠は人種差別だったということを提示してくれだ。
それがすべてではないとしても1つのファクターではあるんだろうね。
「人間にいちばん近いのはブタだよ」
豪州軍のスキンヘッドちゃんは心臓移植の事実も知らなかっただろうと思う。犬はバカだから殺していいなんていうのは本国でも反感買いそうだが極東の島国に吐き捨てた痰ぐらいの気持ちで言ったんだろう。
前園の飼っているミニブタを見ているとたしかに犬並の知能はありそうだ。
じいちゃんが言ってたけど、農耕用の牛ってしんどくなってくると涙流すんだってよ。
「カンガルーは陸上の動物で数が把握できる」
結局のところ焦点がいちいちすり替わるから議論にならない。
ただ、豚や牛はバカと名言しているところは「The Cove」の監督さんよりはマシだ。
昨日インタビュー見たんだけど「牛やブタは?」という質問に
「牛とかイルカかという問題じゃない、イルカは高い知能を持つ生き物」
だってさ。
「
たとえ食文化であっても悪いモノは消えなければならない」
…だと。
太地町の教育委員会の人は
「知能が高ければ殺してはダメ、知能が低ければかまわないという論理は筋違い」
…ってダメだってば。
イルカの知能は高いって部分からとりあずそこんとこは認めずに保留にしておかなきゃ。
それにしてもスチュアートみたいな差別的な姿勢の人にシゴトをあげるとは日本人のテレビギョーカイもおひとよしだぜ(NHKがお得意さまだなんて!)。80年代から続く白人天国はいまだ健在か。白人英会話講師が死ぬと大事件になるけど中国人ホステスが死んでも大きなニュースにはならないもんね。
スチュアート氏のブログにんな記事が↓
緊急!世界サミットたけしJAPAN2009日:鳩山首相「クジラ肉大嫌い」反捕鯨後押し?
それに対する「で、何が言いたいの?」というコメントはきわめて妥当だ。
リリー博士の名前も知らなかったスチュアートに「事実をよく調べて」とは言われたくねーよ…みたいな。
スキンヘッドなオージー野郎というと80年代に活躍したミッドナイトオイルのボーカル、ピーター・ギャレットを思い出すけどヤツもオーストラリアの環境大臣に成り上がって反捕鯨の急先鋒だったりする。
メンアットワークってまだあんのかな?ヤツらも反捕鯨なのかな…
まぁ、イルカが可哀想と思うのは勝手だし映画作るのも勝手だけど、盗撮したり、同意無しで顔晒したりするのはいかがなものかと。それにお墨付きを与えたサンダンス映画祭やアカデミーのレベルが知れるぜ。
これでパネッティーアみたいなバカが太地町に大挙して押し寄せてきたらどう責任とってくれるっていうんだい?
で、今回の「ザ・コーブ」の受賞騒ぎで、ふと昨年放送された「世界サミットたけしJAPAN」という番組のことを思い出してビデオを見なおしてみた。
この番組はいろんな国の人を集めて日本をとりまく様々な問題についてトークをするというもの。
その中でひな壇と別に設けられた卓を挟んで3人のオーストラリア人と日本人パネラーが議論するコーナー。
議題は「反捕鯨」
討論の前に反捕鯨の最前線、オーストラリア事情を紹介するvが流される
「The Chaser's War on Everything」という趣味の悪いバラエティ番組はホンモノの在豪日本大使に突撃インタビューを試み
「日本人を2~3人調査目的で殺そうと思ってるんですがご賛同いただけますか?」
などと平然と聞いてのける。
銛を持ったいかれたヤツが日本人観光客を追い回すシーンも。
そしてきわめつけはビール会社の反捕鯨CM。内容は各自見てくれたまへ→★★
さて、いよいよ討論だ。
豪州側は
スチュアート・オー(42才男)
アルバート・スミス(31才男)
ネジャット・シャニーノ(42才女)
フィル・ヘイル(35才男)
ケイテリン・ジルソン(19才女)
の5人だ。
スチュアート「クジラは人間の7才くらいの知能・知識があるんです。あれだけアタマのいい動物は殺してはいけません」
高橋ジョージ「じゃアタマ悪い動物なら殺していいの?おれなんか殺されちゃう」
麻木久仁子「具体的にクジラはどんなことができるの?」
スチュアート「群れで行動して複雑なコミュニケーションをとりながら危険を回避している」
麻木「そんな野生動物いくらでもいるんぢゃない?」
スチュアート「いるかもしれないけどクジラほど細かくない」
ネジャット「なんで日本人はクジラ食べるの?贅沢じゃない?他にいくらでも食べ物あるのに」
ブラマヨ小杉「日本人はクジラ食べる文化じゃないですか?なんであかんのですか?」
ネジャット「贅沢でしょ?必要ですか?」
小杉「食べたい側の気持ちはなんでだめなんですか?」
スチュアート「16世紀ごろは人を食べたりしてたけど、それは当時の価値観では許されたけど今はだめ、クジラも昔は許されたかもしれないけど今は知能が高いとわかったので食べたらダメ」
町山智浩「アタマいいって科学的に立証されてないですよ。クジラは知能テスト受けることができるんですか?犬や猿は知能テスト受けてます。」
スチュアート「(知能テスト受けなくても)長年クジラの行動を見ていればわかる!」
町山「そんなの知能テストぢゃないでしょ…ぢゃ、クジラの知能が人間に近いと言い出した人は誰だか知ってるでしょ?」
スチュアート「知らないです」
町山「ジョンCリリー先生ですよね。イルカの脳が非常に大きいから人間と同じくらい知能があるんじゃないかと研究してたアメリカ脳科学者で、この人が言い始めるまではそんなことを言ってた人はいないんですよ。彼は仮説として出しただけで、その後も実は実証されていないんですよ。反捕鯨思想はカウンターカルチャーそのものなんです。ニューエイジなんですよ」
スチュアート「じゃそれがカウンターカルチャーなんだったらなんでボクみたいな意見のオーストラリア人が大勢いるんですか?」
町山「それは政治的なこと。政治家が票を得るためです」
アルバート「政治的な動きは経済がほぼすべて。クジラ一頭につき2000万円の観光的価値があると政府が認めている」
小杉「観光資源ってハナシがすり替わってますよね?金儲けの道具を食うなってことですよね?」
(場内から拍手がおこる)
小杉「クジラがよってきて、おれ最近食われてんねんけど、やめさしてくれへん?っていうてるんならわかりますけど。もし6才の知能があったらそれくらいのこと言うでしょ。一方的に意見ぢゃないですか」
スチュアート「銛を刺されたときの叫びを聞くと人間の『痛ーい』と同じ声に聞こえる」
町山「全く科学的じゃないですね」
スチュアート「いや科学的じゃないかもしれないけど」
高橋「人の食文化に対して…」
ネジャット(割って入る)「だからはっきり食文化って言えばいいでしょ!」
高橋ジョージ「ちょっと待って聞いて聞いて」
ネジャット(割って入る)「いつも調捕鯨っていいながらやってるでしょ」
高「ちょっと何で人のハナシんときに割ってはいって…いい?なんで人の国の食文化に口出す権利があるの?」
ネジャット「日本は捕るんだったら食べるために捕るんだって言ってください、研究とか調査とかいって捕るのはやめて」
ここでV挿入
・調査捕鯨で捕った肉を流通させているのが豪州人は気に入らない
・調査捕鯨はIWC国際捕鯨委員会でも認められている
・捕獲したクジラの肉はムダにせず有効利用することが定められている
・豪は日本は調査捕鯨を隠れ蓑のクジラを流通させていると主張
等々
アルバート「調査捕鯨の数のわりに提出されているレポートの数が少ない。殺す必要はなかった」
ここで50人のひな壇外国人に質問
Q 捕鯨に反対?
結果、反対は50人中16人
JJ(28才・イギリス・男)「絶滅を防ぐために殺すという理屈がわからない」
嶌信彦「絶滅しないために“調査捕鯨”をやっているんです」
松本志のぶ「クロミンククジラが年に3万頭づつ増えているという報告もあります」
JJ「世界がやめているのに日本とノルウェーだけがやっている」
テロップ(捕鯨国は現在、日本・ノルウェー、ロシア、アイスランドなど10ヶ国)
麻木「他の国の捕鯨は油だけ採って捨ててるような捕鯨だから簡単にやめることができた」
アルバート「文化の話言い出すんだったら家帰ってキモノ着てこい!」
日本人パネラー一同「え?え?え?え?????」
アルバート「洋服を着て文化を語るのがいただけない。文化を言い出すんだったら髪のばしてチョンマゲにして刀さげてこい」
高橋「オーストラリア人は何代前から着てんだよ?文化は変化するんだよ!」
アルバート「洋服は変わっていいけどクジラはダメなの?」
麻木「何を残すか何を切り捨てるかはその国の人たち、その文化の中にいる人たちが決めること。外の人が決めるわけではない」
(ここで又ひな壇外国人にも意見を聞く)
クリス(54才・フランス・男)「なんでクジラだけ強調するの?」
スチュアート「人間に近い生き物だからだよ」
クリス「人間にいちばん近いのはブタだよ。心臓とか移植もできるし、アタマのいい動物というのなら犬か猿」
スチュアート
「犬はバカだよ!牛とかもバカなんですよ!」
不明「スチュアートさん犬は食べていいの?」
スチュアート「食べていいです!」
オジエル(34才・ブラジル・男)「なんでカンガルー、牛、ブタは殺しているの?いっしょなんだよ」
ケイテリン(19才・豪・女)「カンガルーは陸上の動物で数が把握できる。クジラは把握できないでしょ?」
日本人一同「把握してるよ!」
イアン(55才・イギリス・男)「実際に世の中にクジラ食いたい人がいる。それがなぜダメなの。なんで他の国の許しがないと食えないの。絶滅するまで食うのはよくないけどIWCは捕っていい量を決めてるじゃない。オーストラリアが偉そうに言う立場じゃないと思うね」
スチュアート「あのね、犬はどうか知らないけどクジラは殺されてることが分かるの!」
ここからはクジラ以外のネタになっていく。
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さて気になったところをいくつか
「群れで行動して複雑なコミュニケーションをとりながら危険を回避している」
言うまでもなく群れで行動する動物はいくらでもいるし、その多くは絶妙なチームワークをみせてくれる。
鳥や魚の幾何学的な編隊はある意味ほ乳類などの群れよりも高度といえないか?
集団でコミュニケーションをとって危険に対処するというのは植物でもある。森林浴でお馴染みの植物の発する揮発性成分のフィトンチッドは植物同士の通信に使われているのだとか。
例えば森のはじっこのほうで草木を蹴散らした輩がいたとしよう。彼が植物の敵だという情報は森の反対側まで伝わるそうな。
これは大学の生物学の授業で聞いた話だ。
「(リリー先生のことは)知らないです」
脳の大きさと知能とは必ずしも関係ないというのがいまの常識だ。カラスは最近になって以外とアタマがいいことがわかっているけど、戦略的にアタマがいいのと感情まであるかというのは又別のハナシだ。
そういう意味では科学は絶対的にものではないといえるけど、人と人とが意見の折り合いをつけるのに科学的な基準にたよるのは時には必要なことだ。
少なくとも今回の豪州軍のように何も客観的な根拠を準備していないというのは傲慢だ。
「なんでボクみたいな意見のオーストラリア人が大勢いるんですか?」
しっかりとした論拠があればこんな意見は出ないはずだ。
まるで「ボクはなんでアジア人に意見を言われるとムカつくんですか?」と言っているように見えた。
「銛を刺されたときの叫びを聞くと人間の『痛ーい』と同じ声に聞こえる」
うちのネコはコトバを話すといっているバカ飼い主と同じ次元だ。
実際、ネコの声ってヒトみたいに聞こえるけどね。
この季節、夜中の発情したネコの鳴き声で「え?女のヒトが叫んでる?事件?」とギョッとすることがある。
バカの象徴みたいに言われるニワトリの断末魔の叫びだって相当なものだ。
「いや科学的じゃないかもしれないけど」
だったら根拠はなんなんだろう
「日本は捕るんだったら食べるために捕るんだって言ってください」
商業捕鯨はダメだから調査捕鯨視点だろ…っていう。
ただ財団法人だのっていう方々はくだらないこともやらかしたりするから日本国民も注視していきたい。
「髪のばしてチョンマゲにして刀さげてこい」
なるほど、反捕鯨の根拠は人種差別だったということを提示してくれだ。
それがすべてではないとしても1つのファクターではあるんだろうね。
「人間にいちばん近いのはブタだよ」
豪州軍のスキンヘッドちゃんは心臓移植の事実も知らなかっただろうと思う。犬はバカだから殺していいなんていうのは本国でも反感買いそうだが極東の島国に吐き捨てた痰ぐらいの気持ちで言ったんだろう。
前園の飼っているミニブタを見ているとたしかに犬並の知能はありそうだ。
じいちゃんが言ってたけど、農耕用の牛ってしんどくなってくると涙流すんだってよ。
「カンガルーは陸上の動物で数が把握できる」
結局のところ焦点がいちいちすり替わるから議論にならない。
ただ、豚や牛はバカと名言しているところは「The Cove」の監督さんよりはマシだ。
昨日インタビュー見たんだけど「牛やブタは?」という質問に
「牛とかイルカかという問題じゃない、イルカは高い知能を持つ生き物」
だってさ。
「
たとえ食文化であっても悪いモノは消えなければならない」
…だと。
太地町の教育委員会の人は
「知能が高ければ殺してはダメ、知能が低ければかまわないという論理は筋違い」
…ってダメだってば。
イルカの知能は高いって部分からとりあずそこんとこは認めずに保留にしておかなきゃ。
それにしてもスチュアートみたいな差別的な姿勢の人にシゴトをあげるとは日本人のテレビギョーカイもおひとよしだぜ(NHKがお得意さまだなんて!)。80年代から続く白人天国はいまだ健在か。白人英会話講師が死ぬと大事件になるけど中国人ホステスが死んでも大きなニュースにはならないもんね。
スチュアート氏のブログにんな記事が↓
緊急!世界サミットたけしJAPAN2009日:鳩山首相「クジラ肉大嫌い」反捕鯨後押し?
それに対する「で、何が言いたいの?」というコメントはきわめて妥当だ。
リリー博士の名前も知らなかったスチュアートに「事実をよく調べて」とは言われたくねーよ…みたいな。
スキンヘッドなオージー野郎というと80年代に活躍したミッドナイトオイルのボーカル、ピーター・ギャレットを思い出すけどヤツもオーストラリアの環境大臣に成り上がって反捕鯨の急先鋒だったりする。
メンアットワークってまだあんのかな?ヤツらも反捕鯨なのかな…
まぁ、イルカが可哀想と思うのは勝手だし映画作るのも勝手だけど、盗撮したり、同意無しで顔晒したりするのはいかがなものかと。それにお墨付きを与えたサンダンス映画祭やアカデミーのレベルが知れるぜ。
これでパネッティーアみたいなバカが太地町に大挙して押し寄せてきたらどう責任とってくれるっていうんだい?
だれひとりとして水銀中毒になんてなってなかったんですよね
そういう事実を無視して工場汚水のイメージでクジラ食べると病気になる!みたいいつまでもおもってるんでしょうね
ついでにイルカがクジラの一種でしかないこともしらない自称イルカ好きとかいるのもこまりもの
オリビア・ニュートン・ジョンが「イルカを殺す日本になんか行きませ~ん」なんて言ってたな