何用あって月世界へ―山本夏彦～日本人を月に送るの愚

岸田首相が
何をとちくるったのか
日本人による月面着陸を実現すると言ったんだとか
JAXAは2015年あたりから言ってたらしいが
何でよりによって今なんだ
JFKの演説
「we choose to go to the moon」
をカッケーと思ったんだとしたらダッセー

中国にライバル意識を燃やしちゃたのだとしたら
さらにダッセー

JAXAはテレビ番組のインタビューで
「自分たちは軍事目的ではないんです」
となぜか涙ぐみながら語っていたが
だったらなおさらそんなムダなことやめてくれ
と言いたい。

この国が頑張る価値があるのは
地球を周回する情報衛星までだ
地球を離れてどっかに行くような
宇宙開発というのは
金があり余ってて
科学力のある国がするもんだ

家電用の半導体すら自国でつくれない後進国が
月面着陸なんて身の程知らずもいいとこだ

ウィリアム王子は宇宙ツーリズムの過熱ぶりに
「まず地球を救ってくれや」と苦言を呈した

岸田首相も
そんな金があるなら
原発事故処理を含む
被災地の復興と
来たるべき大地震に対する
防災インフラの整備と
老朽化したインフラの修繕
そして景気回復が先だろう

はやぶさが帰還したとき
「NASAでもなし得なかった偉業」
とほとんどデマとしか思えないコピーがとびかったが
はやぶさが採取してきたサンプルの配分を知れば
真実が見えてくるというもの

まず60％以上は将来、分析技術がさらに進歩したときのために
そのままキープなのだそう。
で
残り40％弱のうち
優先されたはやぶさチームには5％
さて
NASAの取り分はといえば
なんと10％！
これはNASAがはやぶさ計画の成功に大きく寄与したからだそうな。

「NASAでもなし得なかった偉業」
などというのは金借りた相手にその金で奢って威張ってるようなものだ。
ハズカシ。