偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

山里亮太はほんとうに無罪なのか?

2020年09月14日 00時55分53秒 | ◎ツッコミ思案neo
『親バカ青春白書』
日曜日のこの枠のドラマはもう何クールもオートマチックに視聴している。
今回も2回くらい見逃しつつも最終回までたどりついたが
ついぞや永野芽郁の演技がぜんぜんアタマに入ってこなかった。
というか『テラスハウス』の終盤に彼女がゲスト出演したときの台詞がアタマにこびりついて以来、CMその他、何をみても軽く引く。

永野はテラハ出演時、まだボロのかけらも出てない出演者、社長について
「社長がダメになっていくところが見たい」
と言い放った。
ぞわっとした。
そして
これがこの番組の本質なのだと思った。
スタジオでVTRを見ながらつっこみをいれるウォッチャーたちのコメントは
「これはわがままだよね」
「マナー違反じゃない?」
というレベルにおさまらない。
ときには、こいつはこんなやつだとか、●●しそうとか、先回りして口撃をかます。

具体的な「罪」や「落ち度」以外に
「なんとなく気持ち悪い」ファクターについても容赦なくつっこむ
いじりという名のいじめだと思う。

「生理的に嫌い」というのも
一般人ならただの個人的嗜好だが
有名人がテレビで公言するとなると
その破壊力ははかりしれない

芸能人でもテラハファンを公言している方々も多く
そうした人たちは、おしなべて山里亮太のコメントのつっこみがいいという
ある女性タレントは「自分も出てみたいか?」という問いに
「山里さんのつっこみがこわいので自分はムリ」と答えた。
つまり芸能人である自分でさえムリな口撃に
一般人が曝されているのを見て面白がっていたということになる

芸能人がファンを公言するというのは
それ自体がある意味「お墨付き」を与えたことにもなる
少なくとも作家の浅井リョウはそこらへんには自覚があったようで
自殺を誘発したのは最後の一滴を投じた人
つまりコップをあふれさせた人だが、
自分もそこに至るまでの数滴には加担していたと

でも足し算ですますのは、まだわかっちゃいない
有名人の場合はそうした単純な足し算ではなく
「掛け算」の係数だったりするから

つまりSNSをがエスカレートするための
核融合反応を誘発したのは
シロウトには思いつかないつっこみの発明であったり
「お墨付き」だったりしたのだ。
山里亮太はつっこみの発明家でもある。
芸人の能力としては天才の部類といっていい。
それらがネタの中で使われる分には
どこまでいってもフィクションだが
一般人に浴びせればノンフィクションになる

かつて出演者に今井洋介いう男子がいた
この人はのちのちに色々とボロが出てきて
まぁ、責められても仕方ないかという展開になっていくんだけど
けっこう早い段階で
いやいや、どう考えてもまだ証拠不十分やろ?
という段階で公開リビング裁判がおっぱじまって
「え、最近の若いコらってこんな感じ?発火点ひくっ!」
とけっこうショックだったの覚えている。
これが昨今のいじめの構造なのかもとも思ってしまったのだが
今、思うと制作側が演出の名のもとに出演者を煽ったという図式だったのかもしれない
ここらへんはフジテレビは全否定しているが
証言者は複数いるようだし
もし潔白と言い張るなら
彼らひとりひとりがウソつきと証明するまでは
検証が終わったとはいえない
浅井リョウにしても
責任の一端があると認めたところまでは立派だが
そこで終わっていたらただの偽善だ
具体的にその次の一歩が見たい
社会にコミットする行動が見たい
山里亮太に関しては
少なくとも彼自身がこの事件について
どういう図式だったと把握しているのかは
説明すべきだと思う
別に
「たとえ遺族が赦してもおれはゆるさん」
ってことではなく、
原因を究明しないと、
このままうやむやになってしまうと
再発の懸念があるから。
浅井リョウが責任の一端を負うというのであれば
山里亮太が無関係では辻褄があわない

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