偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

裁判員の未来は原則死刑適用なんだろうか

2008年04月22日 18時25分43秒 | ◎ツッコミ思案neo
 以前、フジテレビのすぽるとを見ようとテレビをつけたら、まだ前の番組が終わった直後だったようで
「このあとはすぼると!セリエAで大変なことが!」と本田朋子アナが満面の笑みでのたまうスポットが流れた。

 なんかすごい大量点でも入ったか、ストリーキングで現れたか?と思ったら、スタジアムで死者まで出した惨劇だった。

 今日も昼テレビを見ていたら「この後光市母子殺害最新情報」というテロップが出てCMに入るところだった。
当事者たちは絶対にそんなつもりではないと言い張るだろうが、“最新”ってのがなんか不謹慎な気がした。

 そしてマスコミはおいらたちに考えるヒマを与えてくれず、ひたすら煽るばかりだ。

 TBSは死刑判決に対してざまーみろ的演出。

 日テレは冷静であるべき判決文がいささか感情的と評し、来るべき裁判員制度への不安も示唆はしたが、世間の感情に迎合する今のマスコミとしてはこれが精一杯なんだろうね。

 別に個々の矛盾・疑問を提起したところでそれが被告の不当な擁護や遺族への攻撃になるわけではないはずだ。
 でもマスコミは感情に訴えるばかり。

 死刑と無期懲役の適用の境界は法律の専門家でも悩むところだといっていた。

それを来年からはシロウトに押しつけるなんて。
っていうか、裁判員におしつけられるのが「法定刑に死刑または無期懲役・無期禁錮がが含まれる事件」だってことを知らない人がまだ周りにいたりする。

裁判員制度を導入する前にまず死刑を含む刑の意義・意味について考えてみるべきだったんぢゃねーかな。
それも、こういう大事件とは距離を置いてね。
まぁ、マスコミがもっと冷静だったらいいってハナシなんだけどね。

18歳だって死刑になって当然だ、いままでが間違っていたっていうけど、日本人の精神年齢が下がっちゃっているようなこの世の中でそれは犯罪抑止になるんだろうか?と、ふと思った。
ヤケクソなやつが増えたら死刑の効力ってどんどん薄くなる気がするんだけど。

そもそもおいらたちは加害者にも被害者にもなりたくはないはず。
それでも殺人をやらかす輩っていうのは、どこか病んでいるんだと思うけど。
また精神鑑定っていうと毛嫌いされるけど、猟奇殺人なんかしちゃったヤツだたってけど至ってフツーでした。だもんで死刑!ドン…って一段落されるより、心の闇を徹底的に研究してくれたほうが今後の犯罪抑止につながるんぢゃねーか…っていう。

 なんか裁判員をやって精神がやられちゃう人とか、マスコミに見つけだされ執拗な取材とかされた挙げ句、個人情報が流出してネットで晒されるなんて事件がおきそう。
「凶悪犯を死刑にしなかった鬼畜な裁判員の実名」なんつって。またはその逆もね。

それにしてもこの時期にきて原則死刑不適用から原則死刑適用へと“相場”が塗り替えられてしまった。

どうせだったら死刑執行人もくじ引きで選んだらいい。
そうしたらみんなもっと真剣に考えるようになる。
とりあえずは一般市民に先駆けて、無責任な発言を乱発してたテレビのコメンテーターあたりからね。
ふだんかしこぶってパネラーとかやっちゃってるくせに、いまごろになって裁判員制度の重責に困惑を見せていたコメンテーター中にあの自信家の松尾貴史もいたってけ。

…と思ったら、だいたひかるは「今回、9年もかかったそうですけど、裁判員制度があったらもっと早く終わっていたのに」
…だってさ。
う~ん。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レッド・ソックス・ファン必... | トップ | 死刑廃止論議の本質 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

◎ツッコミ思案neo」カテゴリの最新記事