偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

NHKスペシャル 【令和未来会議】 視聴の手引き

2021年03月24日 23時25分52秒 | ◎ツッコミ思案neo
 本放送の時、SNSでは有森裕子さんを賞賛する声が多くあがり
「有森さん」が一時トレンド入りしていましたが、とんだ事実誤認です。
なぜなら「アスリートファースト」ではなく
「社会ファースト」というのなら
はじめから誘致しないことが正解だからです。

 「復興五輪」といいますが、なにがどう復興に貢献するのか説明できる人はいないでしょう。
そりゃそうです、貢献どころか復興を阻んでいたのですから。
これは裏情報でも陰謀論でもなく新聞記事など「表」の情報からも把握できる事実です。
 「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、報道以前に、ちょっと想像してみればわかることでもあります。
一事業、一地区で土木の需要が急増すれば、人手不足や人件費、資材などの高騰が生じる。
→復興は疎かになる。

 千葉の台風災害の時に「職人不足」を指摘した防災評論家の方がいたのですが、その発言を境いに画面から消えてしまいました。


 震災関連死とは避難場所を転々としている過程で高齢者や持病のある方々、あるいはそれ以外の方々の健康が悪化し、亡くなることを指しますが復興が遅れれば関連死は増え続けます。


つまり五輪を応援する時点で殺人に加担していることになるのです。

 復興五輪のインチキぶりを動画にまとめてみたので是非ご視聴ください。少々つめこみすぎました画面の方が文字媒体の記事とテレビからの情報、
音声のほうがラジオの音声なので画面に関してはポーズボタンを押しながらご視聴いただければと思います。



 本放送時は有森さんと対比されるカタチで増田明美さんがディスられていましたが、こちらも少々見当違いな意見が散見されていました。
 開閉会式の渡辺直美さんブタ騒動に関する「告げ口文化」というくだりですが、それに対して「内部告発の機会を奪うのか」みたいなツッコミがありましたが、これは内部告発でもなんでもありません。内部告発というのは不正を暴いたり、パワハラなどの事実を露わにすることですが、今回の一件はアホな提案に対して、それダメですよとつっこみ、ああそうでしたかスミマセンと一件落着しているはなしです。むしろトップシークレットである開閉会式の演出について情報が漏えいしたことのほうが問題です。
 おじさんのほうにしてみれば全く悪意なく言った意見を時代遅れだったと指摘された恥ずかしいプロセスを公開されてしまったわけで「この人、中学にあがるまでおねしょしてたのよ」とバラされるくらいみじめなことです。
 こんなジェンダー観の人が演出チームにいることが大問題という意見もありますが、日本の多数派がこんなレベルなのではないでしょうか?
ジェンダー観以前の「差別不感症」です。
 渡辺直美さんは、そもそも面白くないと、すっかりグローバリスト気取りですが、彼女が以前ニッチェの江上さんとやっていたピッグ☆レディ「デブ」「DEBU」などのロゴを配している時点で少なくとも「可愛く」見せようとい意図があった佐々木案よりよほど侮辱的で悪趣味な演出ではないでしょうか。





しかもこれが子供番組ということも罪深い。

 今回の一件で、タレントコメンテーター陣はしきりに
「五輪とバラエティをいっしょにしてもらったら困る。バラエティは信頼関係のもとでイジってるわけだから」などと強弁していましたがそれが間違いだというのはフォーリンラブ・バービーさんの発言が示してくれます。


 実際、今回、直美さんも「傷ついている人がいる」と言及しました。
 ある身体的特徴を揶揄するような演出は「その属性」の一般視聴者を傷つける可能性があるということです。
 バラエティなどでは未だ「デブ」「ハゲ」「不細工」はいじっていいことになっていますが、たとえば毛髪のことで傷つけられるのはおじさんたちだけではありません。「ヘアドネーション」で検索してみましょう。

 ブタのかっこをさせるのが「侮辱」というのならこのCMはどうでしょう
このCMが炎上したというハナシを聞いたことがありません。
これでいけば佐々木氏がとくに時代遅れということはない。
もちろん「国内的には」という但しはつきますが。

逆に言うと日本全体が国際基準からズレていることではないでしょうか?
ブタねたでいえば
さんまさんとハリセンボン春菜さんの定番的やりとり
「人でいうともう寿命やな」
「ブタぢゃねーわ」

も「信頼」の上に成り立っているのかもしれませんし
春菜さんは「オイシイ」と思ってるのでしょうが
これを全国の小学生がマネしたらどうでしょうか
肥満いじりにバリエーションを与えてしまってる点でより罪深い
これをやると傷つけられる本人をよそに周囲では笑いがおきてしまうかもしれません
まさに「悪魔の発明」といえます
実はさんまさんの発言には文字面で見るかぎり
ジェンダー的に問題あるものも多い。
「キャラで許される」でかたづけていいのでしょうか。

差別不感症
国際感覚の欠如
といえば渡辺直美さんはこんなコントもしています


これ完全にアウトです。
おしゃれ文化人が
ブラックライブスマターに興味を示したりしてますが
日本の入管で行われている非人道的な扱いとか
技能実習生の問題については無知が多い
中国は人権的にアレなんで
北京五輪もボイコットすべきなんて言ってる人いますが
日本もこういう意味で五輪開催資格ないのかもしれませんよ

そんなわけで
個人的には佐々木氏も
そのバックグラウンドの電通も
増田明美氏も
好ましいとは思っていませんが
今回の彼らへの批判は少々バランスを欠きます。
とてもではありませんが敵の敵は味方
とばかりに、「正義の十字軍」に参加する気にはなれません

アーチェリーの山本博センセーは
今回のコロナ禍で世界のアスリートから
国によって状況も様々なので
このままの五輪開催は平等ではない
と不満が出てると伝えられると
「そもそも五輪なんて平等じゃない」
と半ギレ気味に吐き捨てました。

昨今Reality bitesというか、キレイごとだけぢゃ世の中まわんねーんだよ的な物言いがカッコイイという風潮があるようですが
キレイごとを追及するのが五輪ではないのでしょうか。

教育者からしてこのありさまですから
日本の将来は明るい。

教育といえば
あの日大タックル問題で取り沙汰された日本版NCAAの創設ですが
NCAAについて日本が一番、学ばなければならないのは
アスリートも授業に出なければならない
ということではないでしょうか
山本先生は教師になれのですから
授業には出たのでしょうが、それでもあの程度ということは
他のアスリートのレベルが心配になります。

これがアメリカであれば「復興五輪」のインチキを指摘するアスリートも出たことでしょう
日本の芸能界にはテーラー・スウィフトもビリー・アイリッシュもいない
どころか
東北を応援してるはずのTOKIOやサンドウィッチマンも五輪を応援してたのですから。

とにかく
有森裕子さんを賞賛することは
ボッタクリ価格表を見せられた後に
フツーに割高な価格表を見せられて
「安いっ!」ととびつくような間抜けな構図です。

そもそも誘致の段階で間違ってるという認識で見ると
この討論自体が茶番でしかありませんが
この国の「病み」の状態を観察することはできるかもしれません。

こうしている間も
汚染水は増え続けていますし
関連死も進行中なのです

人が移動すれば感染リスクはふえますし
死亡リスクもふえます
アスリートのみなさんは
そこまでして
「思い出づくり」したいですか?






【パネラー】
五輪メダリスト…c
東北医科薬科大…賀来満夫
大会組織委員会…中村英正
タレント…藤本美貴
スポーツジャーナリスト…増田明美
作家…真山仁
社会学者…水無田気流
IOC…渡辺守成

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