ラジオに電話出演してたフランス在住のライターという女性がフランスでおきた凄惨な斬首テロについて語っていた。
ことの発端は社会科の教師による表現の自由についての授業だそうだが、彼はムハンマドの風刺画を見せるにあたり
ことの発端は社会科の教師による表現の自由についての授業だそうだが、彼はムハンマドの風刺画を見せるにあたり
「これからイスラム教徒についてのショッキングな絵を見せるのでイスラム教の方は出てってかまわない」
などといったそうだが、これについて、ライター女史は
「とても配慮された授業」
と語っていたが、東大出の頭脳をもってして、これを配慮されたと感じるとしたらよほどの欧州かぶれだ。
そもそもあの「シャルリー・エブド」の事件のときも、同誌はキリスト教についても風刺をしているからフェアだみたいに力説していたが、その時点でもう他文化を理解するつもりがねーとしか思えない。
宗教にしても文化にしてもそれぞれダブーは違うし、戒律の厳しさや、それらに起因する傷つきやすさもちがうものだ。
たとえばおっさんと若い娘がいたとして、
おっさんが
「これからおれは着替えるが、おれは裸を見られても全然平気だ。だからおまえもここで気がえろ」
と言ってるようなものだ。
これのどこが平等だろうか。そもそもおっさんのハダカも見たくないだろうし。もっと言うなら、性教育の授業だからといって性交シーンの動画を見せなければいけないなんてこともなかろうし、一部の生徒を退席させなければならない授業なんて必要だろうか?これを「配慮」と賞賛してる日本人が気持悪い。
なんか日本のアニメが人気という一点だけで、フランス人は親日だなんて思ってるおめでたい人々がいるが情報の断片をかき集めるとむしろ差別大国の姿が浮かび上がる。(そもそも親日ってなんだよ)
Gacktがフランスのホテルのカフェで窓際の席を拒否されたという事件に関して、それは人種差別ではなく外から見える席には見てくれのいい人を座らせたがる傾向があるんだみたいに物知り顔で言ってた人がいたけど、むしろそれってホテル側だけでなく、そこに来る人もふくめ国をあげて白人至上主義ってことぢゃねーか。「ブルカ禁止法」なんてのもある国だしな。
「猿の惑星」の原作小説は作者のピエール・ブールが戦争中にとっつかまってたのが実は日本軍ではなかったという一点だけで「猿=日本人」説は否定されたみたいだけど、映画もオリジナルの1968年版は今でも「人種差別映画」と批判する意見も根強いし、ブールにしても植民地化されたアジアを当たり前のものと認識してたわけだし、なにより「猿の惑星」を作者がSF小説と分類されるのを嫌がっていたという事実は何を意味するのかと考えると…。
そーいえば、あのセイン・カミュも朝起きて生まれ変わってるとしたら日本人とイタリア人どっち?という質問で「だんぜんイタリア人」といってたっけな。やっぱりキレイなのは白人と思ってるわけね。知らんがなと思っていても、あの立ち位置の人にあえてコトバにして言われるとちょっときついよね。まぁ英会話本もひどかったみたいだけどね。そーいえばCamusもフランス系だったわ。
あと前出のライターさんって多賀幹子さんと同じ匂いがする…
【今月の一曲】
具体的でないと
つまんねー