過去の資料を押し入れから引っ張り出さなければならないかと思っていたら、向こうから歩いてきた。現在発売中の小学館ビッグコミックスピリッツの「気まぐれコンセプト」のことだ。
入稿のタイムラグなのか、今さらのように「錬金術」の手口を紹介している。最初に錬金術のニュースを見たとき、まっさきにこの漫画のことが浮かんだ。この手の「裏技紹介」は同漫画の得意技だからだ。
「この方法を使えば実質、タダで●●を手に入れることができる」
「タダで宿泊できちゃう」
「タダで宿泊できちゃう」
みたいのをよく紹介していた。
この作品は広告業界が舞台で、そっち側の人種がギョーカイのノリで描いているから、新商品や新サービスを紹介したりと、とくに貧乏人の味方というわけではなく、むしろ消費をあおるほうの立ち位置だ。
「裏技」の中には個人でオリコンにチャートインする方法なんてのもあったけど、これなんてもろに買占めに走るプロセスがあるから消費に貢献する。(集計の対象店で買い占めるという方法)
市井のシロウト同士の会話にしても
「こんなサービス券出しちゃって太っ腹ですよね」
「ばぁか、ちゃんと利益出るようになってんだよ。それが商売の仕組みってもんよ」
~などとワケ知り顔のおっさんがガキ相手にマウントとったりしてる光景をよく見かけたものだ。
「こんなサービス券出しちゃって太っ腹ですよね」
「ばぁか、ちゃんと利益出るようになってんだよ。それが商売の仕組みってもんよ」
~などとワケ知り顔のおっさんがガキ相手にマウントとったりしてる光景をよく見かけたものだ。
消費者はこれでいい。店が損しやしないかなどと考える必要はない。今回のだって「錬金術」などと名付けるから物騒に映るけど、あの方法って別に変則モーションもなく、ただただサービスをキホン通りに「順手」で使ってるだけだ。
田中美佐子が、
「もしこんな騒ぎになってない状態で知ったらママ同志で一回は使ったと思う」などと、まっとうな意見を言ったら、坂上忍とシブがき隊がまるで泥棒でも見るような目で見てた。
「もしこんな騒ぎになってない状態で知ったらママ同志で一回は使ったと思う」などと、まっとうな意見を言ったら、坂上忍とシブがき隊がまるで泥棒でも見るような目で見てた。
とり貴族の均一メニューには『とり釜飯』なんてのもあるから、一品だけ食すなんてのは、きわめてまっとうだし、炊き上げに25分、蒸らしに5分と食べられるまでに30分かかるというからコロナ禍下でなくとも、「予約」という行為にも当性はある。実際、入店前に注文しとけというアドバイスがネットにあった。しかも人気ナンバーワンアイテムらしい。
昭和のオッサンみたいに、「なんだかんだ利益出てんだよ」って考えるのはフツーだ。だってこれで損してるとしたら導入時に気づかなかった店がむしろバカ。均一価格なんだから複雑な計算もクソもない。
これと比べたら原価率の高いバイキングメニューとか紹介しちゃってる番組のほうがよほど下衆だ。あれとて番組で紹介することで集客に貢献してるというエクスキューズがあるんだろう。
今回のシステムって予約サイトが一方的に儲かる仕組みにしかみえない。きっと役人とIT社長との癒着でもあるんだろう。ほんとうの悪はそっちだ。
【今月の一曲】
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