百田夏菜子のドラマが怖い…

 ももクロちゃんの百田夏菜子さんの連ドラ初主演『僕の大好きな妻！』が
発達障害を扱ったものだときいて、予告の段階からなんとも居心地が悪かった。

「隠れアスペルガー」ということばが世に出て以来、
自分も恐らくそうなのだろうと自覚はあったがドラマを見てびっくり。

…自分は"かくれ"じゃなくて"ガチ"だったんだと初めて認識。
なんか、
自分にとっては「日常」なことが、
さも「大事件」のように扱われていて
なんともいえない気持ちになる。

ドラマを見る時のクセでTwitterを起ち上げて
さらに気がめいる
脇役の●●くんも、診断したらきっと発達障害
…とかなんとか
「考察大喜利」がはじまってる。

単なる無知はまだ救いがある
無知だと言う自覚があるなら学べばいいだけだから
それよりも、
わかった気になってる勘違いのほうがよほど厄介だ。
Black Lives Matter問題のときに
I have black friends論法が取り沙汰されたけど
さしづめ、この情況は
「I know 発達障害」
といったところか

窃盗症の事件があったときに
専門家の解説した窃盗症についてのビデオが流されたあとに
某インテリコメンテーターは
「さすがに２度目は甘えだと思う」
と吐き捨てた。
精神疾患は気合いでなんとかなるとか思ってるようだ。

最近の世界的な意識調査によれば、日本は世界的にみても
「他人に優しくない」
国民性らしい。

悪いことに、奇しくも時期を同じくして
拙ブログに久々にいただいたコメントの内容が
「このブログは張り投稿がすぎる、これは自閉症傾向だ」
というようなものだった。

大抵の反論投稿なら、それが妥当な指摘なら納得し、
そうでなければ再反論をして終わりなのだが
自閉症という単語に心底ヘコんだ。
傷口かすめやがった。

このコメント投稿者もきっと
「I know 精神疾患知識」
と自信満々なのだろう。

中途半端にアタマのいいひとたちは
こうした知識を身に着けても
それを世のために活用することはせずに
ただ、ただ
「私は理解している」
という誇示が目的化してしまいがち。
でもこの国では
メディアに出てるようなコメンテーターでも、まあ、おんなじようなもんだから
やむなしかもしれない。

２０2０年に、香川県議会で18歳以下のゲーム禁止法案がきまったときに
某有名ラッパーとゲーム好き女子アナはラジオ放送の中で
「バカげている。人権問題だ」
とまくしたてた。
罰則も拘束力もないのに人権問題でもなかろうと思うし、
「発達障害とゲームは無関係だ、もっと勉強しろ」
というのはむしろ認識不足だと思う。
たしかに
ゲーム依存が発達障害の原因にはならないかもしれないが
発達障害が依存症になりやすいというのは確認されている事実。
つまり発達障害とゲーム依存症は関係大ありだ。

中途半端にアタマのいい方々は
「でも水は下から上には流れないだろう」
などとマウントをとろうとするかもしらんが、
発達障害（或いはその他の障害も）はグラデーション的に存在する。
つまり
「隠れアスペルガー」も
「隠れ隠れアスペルガー」も
「隠れ隠れ隠れアスペルガー」もある。

親たちには発見の難しい「可燃物」が多数存在するにもかかわらず
発火してしまったらあとは大差ないところが悲劇だ。

実際のところ、私は簡易的な問診でチェックすると
ギャンブル依存症は「シロ」と出るが
「通算負け額」はとてもじゃないが、正常なヒトが叩き出せる額ではない。
そんなわけで自己判断でパチンコも麻雀も競馬もやめて、
ゲーム機も手放した。
麻雀の場合は友達も失うことになるので躊躇したが、残りの人生を考えて決断した。

パソコンのデータを整理してたときにファミコンのエミュレータをみつけてしまい
それで3ヶ月くらい「スーパーマリオ猿」に戻ってしまったことがあった。
アブナイ、アブナイ。

そもそも
ゲーム禁止法案の議員が
意図的に事実を捻じ曲げているのだとしたら
その目的はなんだよ…ってはなしだ。
利権？
今の世の中なら
ゲーム産業ソフト産業を敵にまわすことのほうが
リスクは大きいと思うのだが

インパルスの堤下氏が又事故って
免許を返納するとのことだけど、
私もまた運転をしちゃいけない人間のひとりだ
アスペルガーを自覚して唯一のいいことは
その危険性を自覚できたこと。

そうでなかったら
ペーパードライバー克服の努力なんてして
中古車買って事故って
一生を棒にふってたかもしれない。
（今思えば、ギリギリのハプニングは何度もあった。ある意味強運だった）

とりあえず、わたしは大災害とかゾンビ襲来かなんかのときに
私がクルマを走らせる以外、選択肢がなくなってしまったなんて場合に備えて
いちおう免許証は割高な身分明書としても返納しないでおくことに。