KAWAIIよりもKAWASAKI

　1つ前の投稿ではオバマ市のオバカぶりに思わず突っ込んだんだけど米軍基地と原発の両方を抱え込むことになったら福井県はテロの第一目標にされてしまうかな、などとまじめに想像をめぐらせていたらふと川崎和男センセーのことを思い出した。
　このおっさんは最近ではあのマケイン候補の副大統領候補として脚光を浴びたペイリン知事の眼鏡をデザインしたことで一般にも名が知れ渡ったインダストリアルデザイナー。
　まぁ“めがね”っつったら鯖江市が有名だけどこのおっさんは福井市出身らしい。っていうかおいらはかつて購読していた「マックパワー」の連載でこの人を知ったので眼鏡をデザインしているとは知らなかった。いや、ひょっとしたら連載の中でもふれていた回があったのかもしれないがほとんど印象になかった。
　しかもおっさんメガネ版のファッションシンジケートみたいなののメンバーでもあるらしい。つまりこのおっさんは世界のメガネのデザイン・トレンドを決定していメンバーの一人なのだ）

　で、こないだこのおっさん「爆問学問」に出てたんだけど“平和のためのデザイン”なんてしゃべり始めたんであんな辛口な文章を書いてたくせに、このおっさんもありがちな自己満足野郎だったかと思わずザッピングしそうになっちまった。
　だってさ、いままでアーチスト系なやつらで平和とか環境とか嘯くとヤツときたら99％はインチキ野郎のすっとこどっこいだったんだから。小林武とか。

　でも話を聞いていたら、その内容は興味深く続きを聞いてみたくなったほどだった。感染症予防のための注射器パッケージデザインとか実践的かつインターフェイス面からのアプローチをしている点に共感できた。

　よくよく考えたら人工心臓のデザインなんて実用の極みみたいなブツをデザインしてるわけだから炎症の危険も省みずやたらめったら悪趣味な部品をてんこもり貼り付け手の基本機能も思考も停止させてしまうデコネイルデザイナーとは次元が違う（笑）。
　デザインが平和に貢献するとしたらKAWAIIよりもKAWASAKIのほうだろう。

　このおっさんの夢が実現して国連でプレゼンをしている姿が早く見たいと思った。




（道端三姉妹とシベリア文太も福井出身らしい…）