今日の一品は、フィンランドからの一品である。
極めてシンプルな包装であるが、これはあるイベントの際に露店で販売されていた計り売りの商品だったからである。
あるイベントとは、今夏ユヴァスキュラ(Jyväskylä)で開催されたWRCラリーのことである。これを下さったフィン語の師匠みほこさんが、ラリーのお手伝いをされた折に購入され、その後行われたフィンランド語寺子屋塾でお土産として持ち込み、最終処理担当として私の手元に来たのである。
どうもありがとうございます。
ただ不思議なのは、ラリー開催の地元であるユヴァスキュラにはこのブログでも紹介したことがある OY Panda AB という有名なメーカーがあるのに、地元意識が強いフィンランドでなぜコウヴォラ(Kouvola)のメーカーのものを売っていたのかというのは謎である。
この一品の製造元である Kouvolan Lakritsi OY というメーカーは、その名の通りフィンランドのコウヴォラ(Kouvola)が本拠地である。
フィンランドを旅する人にとってあまり馴染みのある地名ではないと思うが、位置的にはフィンランド南東部に位置し、首都ヘルシンキ(Helsinki)からラハティ(LAHTI)を通ってカレリア地方やロシアを結ぶ鉄道の拠点でもある。
製材・製紙工業で有名な街で、近くには世界文化遺産でもあるヴェルラ(Verla)製材工場がある。
現在は、対ロシア貿易の鉄道拠点として知られている。
個人的には、5年前にラハティで開催されたノルディック世界選手権の観戦の際に、毎日ヘルシンキから乗る列車がコウヴォラ行きだったので記憶に残っている。
Kouvolan Lakritsi OY の製品には、ちゃんとパッケージングされたものも発売されており、同社のホームページに登場しているキャラクターはフィンランドで見掛けた馴染みのあるものである。
【テイスティング】
いかにも素朴なラクリツィといった円筒形で、直径約1.5cm、長さ約2.5cmとやや大きめの形状であるが、少し不揃いに切られているがそれがいかにも大雑把なフィンランドっぽさを醸し出している。露店販売にピッタリな感じだ。
室温で保存していると、じんわりと甘草エキスがにじみ出す感じで、つやが出て来る。
味わいは、ラクリツィの基本を忠実に守っている。
適度な硬さを持った食感、甘さ、そして食べているうちにじんわりと甘草が持つ独特の適度な苦みが心地よい。
彼の地の人々は、これをチェーン・スモーキングならぬチェーン・イーティングしながらWRCラリーを観戦していたのであろうか。
かく言う筆者自身もこの記事を書きながら、残り少ないこの一品を立て続けに食べている。この味を記憶に残しておこうと思う。
余談ではあるが、今夏フィンランド東部のカレリア地方を旅したフィン語仲間は、ヨエンスー(Joensuu)からヘルシンキまで車で戻る折コウヴォラに差し掛かり、旅の案内をしたフィンランド人が、“コウヴォラのラクリツィはおいしい”と語っていたそうである。
フィンランドへ旅する予定の方、一度お試し頂きたい。
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フィンランドの日の出、日の入り
2006年10月22日(日)
場 所 | 日の出 | 日の入り | 日の長さ | 前日比 |
UTSJOKI ウツヨキ フィンランド北端部 北緯69度45分 | 08時55分 | 16時57分 | 08時間02分 | -9分 |
SAARISELKÄ サーリセルカ ラップランドのリゾート地 北緯68度20分 | 08時44分 | 17時05分 | 08時間21分 | -9分 |
SODANKYLÄ ソダンキュラ ラップランド 北緯67度22分 | 08時41分 | 17時15分 | 08時間34分 | -8分 |
ROVANIEMI ロヴァニエミ 北極圏の南8Kmラップランド最大の都市 北緯66度33分 | 08時40分 | 17時23分 | 08時間43分 | -8分 |
OULU オウル フィンランド北部の大都市 北緯65度00分 | 08時34分 | 17時31分 | 08時間57分 | -7分 |
HELSINKI ヘルシンキ フィンランド南端部 北緯60度10分 | 08時18分 | 17時51分 | 09時間33分 | -6分 |
東京 日本 北緯35度40分 | 05時53分 | 16時58分 | 11時間05分 | -2分 |
※上記の時間は、FINNISH METEOROGICAL INSTITUTE のデータを基に作成致しました。
比較対照用に東京の日の出、日の入りを追加。(国立天文台天文情報センター暦計算室より)
※表の上から下に行くに連れて緯度が低くなっています。薄い黄色地の都市はラップランド(北極圏)の地域です。
注:フィンランドとの時差は現在夏時間なので-6時間。
石炭飴、ってご存知でしょうか。
白くて大粒の、多分棒状の飴を回しながら包丁で
切って行ったと思われる形状の、
ちょっと懐かしい味わいの飴ですが、
なんとなく思い浮かべてしまいました。
石炭飴。なんか見覚えがあります。
それと、流氷飴。色がきれいなブルーでしたが、やたら甘かった記憶があります。
記事を書く際にけっこう食べてしまったので、もう数粒しか残ってません。
名残惜しいです。
なんかこれすごくおいしそうに見えます。
量り売りといい、この袋といい、切りっぱなしの姿といい、質感といい・・・、食べてみたいです。また手に入ったらぜひmoiに置いてきて下さい。(おねだり)
hirokoさん、こんにちは。
それは「たんきり飴」とも言いませんか?
別物?方言?かな。
また、新に入手したものがありましたら、moiに預けておきます。