JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

極私的 ☆トリノ五輪 女子30Kmフリー後記☆

2006-02-24 11:06:09 | コラム
【ワールドカップ・ラハティ大会での曽根田選手の力走】2005年3月撮影

 
このブログは後記である。
競技当日にスウェーデン在住のHarrietさんのブログのコメントで、クロスカントリー・女子30Kmフリー・マススタートの『お気楽クロカン・ウォッチャーの競技予想』を行っていた。
ちなみに、Harrietさんの住むスウェーデンは、今大会絶好調。なんとも羨ましい限りである。

自分のブログでもそれを書くはずだったのだが、当日の夜はエチル基と水酸基の化合物(これ、お好きな方多いでしょ!)を多めに摂取したため、ブログを書くことができなかった。
で、その時のコメントの一部をご紹介したい。


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こんにちは!
いよいよ、男女共に残り一種目ずつとなりましたね。
女子は、クイトネンとサーリネンに頼るしか無いようですね。
ロシアのTCHEPALOVAとチェコのNEUMANNOVA、そしてエストニアSMIGUNが気になります。
日本選手は、ベテランの横山寿美子に20位台前半を望んでいますが...
20位以内だともっとうれしいけど。【以下、省略】

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クロカンの女王を決める試合は、3位までの選手のゴール勝負というデッドヒートを展開した。やはり、マススタート(一斉スタート)は見応えがある。
結果は、
1位 NEUMANNOVA チェコ
2位 TCHEPALOVA ロシア
3位 KOWALCZYK  ポーランド
であった。

1位、2位は、ギャンブルでいう『鉄板』だったので、誰にでも予想がついた事だったが、3位のKOWALCZYKのまったくの予想外だった。彼女は1983年生まれの23歳。今後が楽しみである。
一方、エストニアのSMIGUNは、トップから約1分差の8位。
私のKuitunenは、残念ながら20Km過ぎで途中棄権。
フィンランド勢では、Saarinenが17位、Lassilaが23位という、残念な結果だった。

そして、ノルディック王国を自負するノルウェーは、STEIRAの4位が最高で、またもメダルに手が届かず、ノルウェー国民の落胆をさらに深いものとさせてしまった。

日本勢では、期待の横山寿美子は前半はまずまずのポジションであったが、後半スローダウンし、残念ながら38位であった。
しかし、曽根田は25位と健闘し、来年の2007年、札幌で行われるノルディック世界選手権でのお楽しみを提供してくれた。
私は、日本選手にとって壁が厚いといわれる長距離系の種目での曽根田の結果に、拍手を送りたい。


極私的 ☆トリノ五輪 マイナー競技の悲哀 Part2☆

2006-02-22 20:10:15 | コラム
 このブログを書き始めたのは19:50頃。
地上波TVではNHKとTBSがトリノ五輪関連番組を流している。
しかし、現地時間の10時から、クロスカントリー・男女個人スプリントが始まっている。
だが、TVからはその模様の情報が少ない、というか無い。これはBSでも同じようで、サッカーのインド戦の放送予定になっている。

仕方なく、トリノ五輪のサイトでリザルト(試合結果)を確認する。競技終了後30分で結果は出る。随分便利になったもんだ。昔なら、新聞だけが頼りだったのに。

【女子予選】
我が日本は、夏美が15位、福田が28位で二人とも予選を通過した。まずまずだ。
私のヴィルピは、7位、サーリネンは11位。ベナライネンは24位。
ヒエタマキは42位で予選敗退となった。

【男子予選】
恩田が13位で予選通過。今度は頑張ってくれ、転ぶなよ。
駒村は、43位で予選敗退。残念!駒俊。長野五輪の時は、高校生で前走やってたよね。

フィンランド勢は、クルッティラが21位、ピュッコネンが26位で予選通過をしたが、ヤウホヤルヴィは61位で予選落ちとなった。
男子フィンランド勢の不調は、いったいどこまで続くのだろう。

後20分(現在20:10)もすると、準々決勝が始まる。
文字情報でしか、知ることしかできないマイナースポーツだけど、私は好きだ。
ずっと、追いかけ続けるからね!

あぁ、3月18、19日の札幌で行われるワールドカップ行きたいけど、どうしよう!!
来年のノルディック世界選手権のプレ大会だけど、クロカンのワールドカップが開かれるの長野五輪の前年のプレ大会(1997年)以来だ。
これを逃すと、当分日本では見られない!
行ける人は、行った方がいいよ!と、ついでに宣伝しておこう。

そうそう、2013年の世界選手権にフィンランドはラハティで立候補してるけど、決まるといいな!

極私的 ☆トリノ五輪 雑感☆

2006-02-21 18:01:09 | コラム
 トリノ五輪でのクロカン種目も、男女それぞれ残り2種目ずつとなった。
明日の個人スプリント(2/22)での日本選手の活躍が期待される。
特に女子は、スプリント団体、4x5Kmリレーでの健闘が、そのまま生きていてくれるのを望むばかりだ。

普段、私はワールドカップなどの競技結果を見る時、FIS(国際スキー連盟)のサイトを利用しているが、見る内容と云ったら、トップ15位程度までの選手、日本の選手、フィンランドの選手についてしか留意していないという、お気楽なクロカン・ウォッチャーである。

今回のトリノ五輪では、競技も模様や結果をトリノ五輪のサイトからも見ることにした。
文字情報ではあるが、競技の状況が数分ごとに把握できる。場合によっては、衛星放送などよりも、結果を速く知ることができるのだ。
団体、個人を問わず、順位の表示には、名前、国名、記録が表示されるのは、もちろんの事だが、その国の国旗も併せて表示がされる。
最初は、国旗に対してそれほど注意を払わずに記録を追っていた。
が、女子の競技結果を見ている時、ある国旗の存在が目に止まった。
『五星紅旗』
しかも、それが日本選手の前にある。
彼女の名は、Wang Chunli。中国のアスリートである。
2/12(日)に行われた2x7.5Kmクロスカントリー複合・マススタートでは、21位。
2/16(木)の女子10Kmクラシカルでは、18位だった。
この順位は、同じ種目に出た日本選手よりもいい順位だ。
18位という順位は、オリンピックや世界選手権で、日本選手がなかなか迫れる順位ではない。(スプリントは別として)

だが、中国のスプリント団体やリレーの記録をみると、それほどいい順位ではないので、Wang Chunliという選手は中国で傑出した選手なのだろう。
さすが、十数億の人口を抱える国、中国には計り知れないものがある。

言い訳になるが、中国の略称CHNをCAN(カナダ)と読み間違えていたようだ。

FISのサイトによると、彼女は1983年10月8日生まれ、若干22歳の選手である。
2003年のユニバシアードから彼女の記録が掲載されていた。

昨年のオーベルストドルフ(ドイツ)の世界選手権でも、まずまずの成績を残しているし、昨年11月13日のサーリセルカ(フィンランド)で行われたFISレース9kmフリーでは、地元のフィンランド、遠征中の日本選手群を尻目に1位を取っていた。

また、彼女は一般的なクロカン種目だけでなく、日本のナショナルチームがあまり参加しない超長距離(50Km以上)のクロカンレース、マラソン・カップにも参加している。ちなみに、マラソンカップの優勝者は、ヨーロッパ、特に北欧においては尊敬の対象となるほどのステータスである。

オーベスト・ドルフの世界選手権の後の、スウェーデンのモーラで行われる伝統のレース、ヴァーサ・ロペット90kmクラシカルに彼女は出場し、18位となった。
だが、このリザルト(順位表)を見て、二度びっくり。
5位に Li Hongxueという中国の選手がいたのだ。おまけに彼女はWang選手よりも1歳年下だ。
恐るべし、中国女子クロカン陣。

中国はご存知のとおり、2008年の北京五輪を控え、選手の強化をはかっているが、冬季五輪にも立候補を続けており、その一環で選手の強化をはかっている。

日本も、もっと、選手の強化を国はもちろん、経済界も、力を合わせて、援助すべきである。企業のスポーツ活動は、減り続けている。現状では、一人の選手を一社では抱えきれないのだ。
現状では、五輪参加の旅費は自腹という選手もいる。
そんな彼らを見かねて、個人規模ではあるが、草の根で選手を支援する人々も現れている。

緑の羽根や赤い羽ならぬ、五色の羽根募金はどうだろう。

また、省庁の利権争いの枠を超えて、年に一回程度、体育の日あたりに『五輪ジャンボ宝くじ』なんていうのも考えられる。
TOTOなんかよりも、集金効率がいいように思えるのだが。

※長文失礼しました。

スキー大会観戦アイテム

2006-02-20 16:25:19 | コラム
 
帽子にピン・バッジを着けるようになって、もう10年になる。
今では、大会観戦の必携アイテムだ。

始めた頃は、自分もパブリック・レースに出たりしていたので、自分が参加した大会のピンしか集めていなかったが、次第に見るだけのクロカン大会になって、会場での自己主張のツールとして帽子に着けるようになった。
というのも、写真を撮るのが大会へ出掛ける主な理由となり、手に持つ物では都合が悪いのだ。ただ、気を付けていないと、ピンを止める金具がいつの間にか脱落し、頭に刺さることがある。

最初のうちは10個も無かったが、次第に増えてきた。自分で購入も続けているが、この帽子を見て感心した方やあきれた方(?)から、“良ければどうぞ”といった具合に集まり始めた。(注:写真中のトリノ五輪のピンは東京で購入)

海外の大会では、ピンだらけの帽子、ピンだらけのジャケットを着用した人を見つけるのは、容易だ。ただ、このような趣味を持つ人に若い人はあまりいない。

私の帽子なんぞは、まだ鼻たれ小僧だ。
来年、札幌で行われるノルディック世界選手権にも、おそらくこの帽子を被って行くだろう。
その時、サルミアッキ好きの謎の東洋人『ユッシ・サルミアッキネン』の正体がバレてしまう。

下の写真は、長野冬季五輪以来のスキー観戦友達のフィンランド人、ティモおじさんのバックショットだ。
頭頂部までピンがびっしりある帽子は、私の目標の一つである。
今後のブログで、ティモおじさんに関しては、たびたび登場すると思うので、この名前を記憶にとどめておいて頂きたい。


【ノルディック世界選手権ラハティ大会より】2001年2月撮影