それは真夜中を少し過ぎたくらいの時刻だっただろうか。
その夜はまるで貴婦人の爪の先のような細い繊細な月の夜だった。
私はふと頬に違和感を覚えて目が覚めた。
何かザラザラしたものが頬をこすっている
微かに生臭い臭いが、鼻から寝ぼけた頭の中に入ってくる。
起きようと思って、体が動かないことに気がついた。
胸にまるで何か重い石が乗っているように身動きができない。
恐る恐る薄目を開けると胸に何か黒い塊が乗っている。
生臭い臭気が鼻を突く。
その黒い塊から何か赤く生温かく、ざらざらしたものが一筋這い出てきて
私の首筋をゆっくり這い上がってきた
次の瞬間、突然恐怖が頭の芯を駆け登った。
そして一瞬のうちに悟った
「ちょっと!お嬢!なにやってんの!」
「にゃあ~~~!!」
そうでした。
ゆうべ寝る前に化粧品屋の前でもらった試供品エクストラバージンオリーブオイルを
顔に塗ったのだった。
首にも手のひらにも塗った、塗った。
ええ、ぬりましたともさ。
うちのおにゃんこお嬢様は油好き。
ちょっと目を離すとフライパンの油だのシーチキンの油だ、パンにぬったバターだのを
ぺろぺろ、ぺろぺろなめまくるのだった。
真夜中の恐怖。
それは化け猫になりそこなったうちのお嬢猫、キャラ様だったのでした。
油好きにもほどがあるっしょ!
ま、毎日こんな感じよ。
猫との甘~い生活。
あによ、なんか文句あんの?油好きなのよ~~~~~。
その夜はまるで貴婦人の爪の先のような細い繊細な月の夜だった。
私はふと頬に違和感を覚えて目が覚めた。
何かザラザラしたものが頬をこすっている
微かに生臭い臭いが、鼻から寝ぼけた頭の中に入ってくる。
起きようと思って、体が動かないことに気がついた。
胸にまるで何か重い石が乗っているように身動きができない。
恐る恐る薄目を開けると胸に何か黒い塊が乗っている。
生臭い臭気が鼻を突く。
その黒い塊から何か赤く生温かく、ざらざらしたものが一筋這い出てきて
私の首筋をゆっくり這い上がってきた
次の瞬間、突然恐怖が頭の芯を駆け登った。
そして一瞬のうちに悟った
「ちょっと!お嬢!なにやってんの!」
「にゃあ~~~!!」
そうでした。
ゆうべ寝る前に化粧品屋の前でもらった試供品エクストラバージンオリーブオイルを
顔に塗ったのだった。
首にも手のひらにも塗った、塗った。
ええ、ぬりましたともさ。
うちのおにゃんこお嬢様は油好き。
ちょっと目を離すとフライパンの油だのシーチキンの油だ、パンにぬったバターだのを
ぺろぺろ、ぺろぺろなめまくるのだった。
真夜中の恐怖。
それは化け猫になりそこなったうちのお嬢猫、キャラ様だったのでした。
油好きにもほどがあるっしょ!
ま、毎日こんな感じよ。
猫との甘~い生活。
あによ、なんか文句あんの?油好きなのよ~~~~~。